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読んで損する楽しいブログ

薬剤師は薬を飲まない

本屋さんでぼんわりと本を眺めていたら、「薬剤師は薬を飲まない」という本を見つけました。読んでもいないし、たぶん読まないと思うのでリンクを貼ったりはしませんが、読んでないけど文句を言うなら、「薬剤師は薬を飲まない」なんてタイトルの付け方がむちゃくちゃで、「たくさんいる薬剤師のうちの一人である私は薬を飲まない」が正しいのです。もっと正確に言うと「平成24年12月31日現在における全国の届出「薬剤師」数は280,052人いますが、そのうちの一人である私は薬を飲まない」となります。約28万人いる薬剤師のうち、薬を飲まないなんて薬剤師なんてこの人ぐらいだと思うのです、28万分の1という、かなり希少価値のある意見となります。ちなみに、28万分の1で検索をかけると、このような話題が出てきます。

理想の相手が見つけられる確率を英国の研究者が数学的な面から突き止めた。その確率はわずか28万5000分の1 だという。この確率を発表したのは英ウォーリック大学の経済学者、ピーター・バッカス氏。3年間にわたり恋人のいない日々を送る中、「理想の相手」が見つかる確率について考えるようになったという。そして、自身の「なぜ私には彼女がいないのか」という論文でこの確率を発表。「ドレイクの方程式」を応用して確率を算出した。

なんだかよくわからなくなりましたが、「理想の相手」が見つかる確率と、薬剤師が薬を飲まない確率が同じということになるようです。

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そもそも、薬剤師さんというのは薬の専門家です。薬の専門家が、自分の扱うものを根本から否定するとはどういうこっちゃとなりますね。いろいろと派生させて考えてみましょう。

  • 弁護士は法律を守らない
  • ボーカリストは歌わない
  • 占い師は占いを信じない
  • 秘書は秘密を持たない
  • 小説家は小説を読まない
  • パン職人はパンを食べない
  • ふとん虫はふとんから出ない

どいつもこいつも役に立たなさそうなのばっかりになりました。「占い師は占いを信じない」なんて本を出したら、そこそこ売れそうな気もします。そもそも論として、専門家が自分の取り扱う領域のモノを否定し始めたら、それはよくない兆候です。じんわりと距離を置き、そっとしておいてあげるのがよいと思われます。変にセンセーショナルだからといって持ち上げたりすると、取り返しがつかなくなりますので、どうぞ、お気を確かに。