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ホームラン予告

ホームラン予告をしませんか!誰もが一度は憧れるホームラン予告!予告して打てなかったらもんにょりしまくり!という、あのホームラン予告です。

さあ、これ以上書くことがありません。困ったことです。勢いで書き始めると、どうにもこうにもなりません。仕方がないので、もんにょりと続けます。

「きみのためにホームランを打つよ!」

病床に伏せっている少女にホームランを約束した男が、夜中に窓から見える壁にホームランを打っている自分の絵を描くのです。葉っぱの絵を描くよりも難しい。

こんな感じで、O・ヘンリーの短編集が、いちいち私にとってはもんにょり話だったりします。夫が自分の時計を売って妻のために髪飾りを買って、妻は髪を売って夫のために時計の鎖を買って、お互いに「なにしとんじゃあ!」と殴り合い、離婚。そんなもんにょりした話には事欠きません。

だいたい何が「あの葉っぱが全部落ちるとき、私も死ぬの」だ。葉っぱと自分の命との因果関係をきっちり証明してから、そういう事をつぶやきましょう。因果関係がはっきりあると証明できたとして、そうなったらそうなったで、壁に葉っぱの絵を描いたところで何の解決にもならないことを絵描きの男はなぜわからないのか。葉っぱが散らないように、物理的に樹脂で固めてしまうとか、樹木に延命治療を施すとか、そういう根本的なことをしないといけないのに、壁に葉っぱの絵を描く「子どもだまし」でごまかそうとするなんて、ひどい話です。

意識高い系の本なら解決方法を間違った例として、けちょんけちょんです。間違った努力をしても、何の解決にもならないどころか、壁の所有者は勝手に絵を描かれてしまい、怒り心頭です。絵を消すのにもお金がかかるのです。しかも絵描きの使った画材は油絵の具でしょう。消すのにどれだけのコストがかかるのか。

こんな話を書いたO・ヘンリーには猛省を促したい。猛省に猛省を重ねて頂きたい。むちゃくちゃな小説で世間を惑わせた罪は重いと言わざるをえません。葉っぱを描けば済む問題ではないのです。

もちろん、こんな記事を載せているぐわぐわ団にも猛省を促したい。猛省に猛省を重ねて頂きたい。むちゃくちゃな内容で世間を惑わせた罪は重いと言わざるをえません。そして、O・ヘンリーのご遺族の方、ならびにファンの方には、謝罪の言葉もありません。申し訳ありませんでした。

 

オー・ヘンリー傑作選 (岩波文庫 赤 330-1)

オー・ヘンリー傑作選 (岩波文庫 赤 330-1)