ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

夏目漱石を〆る

「アイラブユー」を「我君を愛す」と訳した生徒に対して、英語教師をしていた夏目漱石が「日本人はそんなことを言わない。月が綺麗ですね、とでもしておきなさい。」と言ったとされる逸話があります。こんな生ぬるぬるなことを言っているから、野口英世に千円札の肖像画の座を奪われるのだ。「我輩は猫である」が売れたからと言って、大きな顔をしないで頂きたい。あんなものはデーモン閣下のパクリじゃないか。実にけしからん。

というわけで、何が生ぬるぬるなのかという話です。生徒は「我君を愛す」と訳したと言われています。……みなさん、脳内で「われ、きみをあいす」などと読んではいませんか?この生徒、そんなことは言っていませんよ。

「がくんをあいす」と発音したのです。

このボケに対して、夏目漱石は「日本人はそんなことを言わない。月が綺麗ですね、とでもしておきなさい。」などとまぁ、もはやツッコミでもないようなとぼけた返しで笑いを取るつもりだったのでしょうが、こんなことでは芸人とは言えません。

この時の世は、明治時代です。まだまだ、ボケとツッコミの技術も荒削りな時代です。もっと素直に、純粋に、力技でボケに対してツッコミを入れなければいけないのです。ひねり過ぎて、誰もついていけないのです。何をしとんねん、夏目漱石は。

ボケ「がくんをあいす」

漱石「(体を斜めにしながら)ガクーン!つめたーい!ってなんでアイスやねん!」

これが正解。異論は認めない。合掌。