ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

ゴールドカードを持っています

クレジットカードにもいろんな種類がありまして、年会費が10,800円もするゴールドカードを、とあるしがらみで持っています。毎月「ザ・ゴールド」という印刷が超きれいだけど、内容がセレブリティ過ぎて読むところがない本が送られてきます。225万円もするフランクミュラーの時計の広告が載っていたり。フランク三浦じゃありませんよ。

「225万円もするのに、なんでクォーツじゃないの?」

と、根本から間違っているご意見が私の後ろから聞こえて来ましたが無視します。

ゴールドカードを持っていると、無料で空港のラウンジを使うことができます。沖縄に旅行に行った時など、那覇空港で時間をつぶすためにラウンジを利用したりするのですが、受付のお姉さんに「航空券を拝見できますか?」と言われるので「ピーチなんで予約した時のパソコンの画面をプリントアウトしたのでもいいですか?」なんて返事をしないといけないのが、ちょっぴりブルーです。

全て実話ですからね、これ。

ゴールドカードを持っていると、ゴールドデスクというところに電話をかけることができるようになります。ゴールドカード保有者だけのサービス窓口で「明日、急遽出張でロサンゼルスに行かねばならんのだが、何とか航空券を予約してくれないかね?」とか、「一ヶ月後にオーストラリアでゴルフをしたいのだが、ホテルと飛行機を押さえてもらえるかな?」といった、どセレブな事ができたりするのです。とはいえ、ピーチの予約なんてのはしてくれませんからね。使うこともなかったんですよ。

そんな私が過去一度だけゴールドデスクに電話をかけたことがあります。

「iTunes Storeでアプリを買ったんですけど100円の請求がカード会社に承認されなかったそうでして……すいませんがこのゴールドカード、使えなくなっていたりしてませんよねぇ……」

ゴールドデスクのお姉さん、懇切丁寧にいろいろ調べてくれまして、通信エラーで請求が届いていないということを教えてくれました。普段はロサンゼルスだ、オーストラリアだ、ビジネスクラスで予約しましたというようなセレブな応対で大変だというのに、100円の引き落としができていないという電話を受けることになるとは、夢にも思っていなかったでしょう。こちらもツラいですが、ゴールドデスクのお姉さんもツラかったことでしょう。双方不幸とはこのことです。

ゴールドカードは本来、セレブのお金持ちが持つものです。しがらみで持つようなものではないと思うのです。年会費がツラい。合掌。