ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

駅で走らないでください

「◯◯しないでください」なんて言いまわしを使うと、お墓の前で泣かないでくださいという歌が思い浮かびますね。……浮かびませんか。おかしいですね。「◯◯しないでください」なんて言われると「なんじゃワレ!お前はお墓か!」と啖呵を切りたくなるはずなのです。「お墓の前で鳴くとはええ根性しとるな!」とカエルやニワトリに対して喧嘩を売るのは、是非ともお控えください。

別にお墓の話をしたいわけではないのです。今回は「駅で走らないでください」という私からのお願いなのです。出発のベルが鳴った途端、血相を変えて走り出す人たちがたくさんいます。怖いんですよね、大の大人が走ると。まあ、仮に走っている人の体重が50kgだったとしますね。そんな重たいものがそこそこのスピードで突っ込んでくるんですよ、怖くないわけがない。ぶつかったらエラいことになります。

今は亡き橋本真也の蹴りは軽トラックが正面からぶつかってくるのと同じぐらいの衝撃であったと言います。そこらへんのおっさんやおばさんが橋本真也ではないことは十分理解できるところですが、橋本真也も全速力で突っ込んでくるわけではありません。駅で走って電車に飛び乗ろうとする人は全速力で突っ込んでくるので、橋本真也並みの運動エネルギーをたくわえていることは想像できると思います。軽トラではないにしても、原付がぶつかってくるぐらいのエネルギーを持っている可能性があるのです。

橋本真也に蹴られたら、一般人なら死ぬのです。

橋本真也でなくとも、全速力で突っ込んでこられたら、下手すると死にます。

つまり、駅で走っている人は「殺人魚雷」と言えるのではないでしょうか。かつて、「殺人医師」と恐れられたスティーブ・ウィリアムスと、「人間魚雷」の異名を持つテリー・ゴディのタッグチームが「殺人魚雷」と呼ばれていましたが、「殺人医師」という言葉の持つ力強さには毎度毎度クラクラします。ちなみに、スティーブ・ウィリアムスのアメリカでの呼び名は「ドクター・デス(Dr. Death)」でした。まんまやん。

せっかく、駅で走ったら危ないですよ、という素晴らしい啓蒙活動をしようとしているものの、気がついたら全員を置いてけぼりにした挙句に、プロレス知らない人には「花の魔法使いマリーベルの素晴らしさを延々5時間ねちっこく聞かされる、アニメに全く興味のない人」の心境にさせてしまっています。もちろん、私はねちっこく語る側の人間です。花の魔法使いマリーベルを見たことがないなら、駅で走る前にまず、どんな手段を使ってでも見て、原稿用紙4,000枚程度の感想文を提出願いたい。それができないのであれば、駅で走るなと。そして、お墓の前で泣かないでください。以上です。合掌。