これが怒らずにいられるか!という話なので、怒りに任せて感情を叩きつけるような文章を書いてみようと思います。
それはそうと、最近はアンガーマネジメントといって、怒りの感情をコントロールする、怒りの連鎖を断ち切るという考え方が少しずつ浸透してきたようで、もっとこういう考え方が広まってくれたらいいなと思っています。
私自身はこの「怒らないこと」という本をかなり前に読んでからというもの、怒るのは負のエネルギーを増幅させるだけで良いことはひとつもないと考えています。怒ることは破壊なのです。アンガーマネジメントが目指すのは怒りのコントロールですが、それよりもむしろ、怒りという感情そのものを毛嫌いする感じです。
怒っている人を見たらイライラしませんか?海原雄山が「こんなものが食えるか!」と怒り狂って皿を投げる場面を見てげんなりしませんか?山岡さんが「こんな店では何も食べちゃいけない。うまいとか、まずいとかいう以前の問題だ!」と叫ぶのを見てもんにょりしませんか。美味しんぼを読んでいたら、とにかくお前らもうちょっと落ち着けと思うことが多々ありますが、怒りこそ諸悪の根源なのです。
理想としては、海原雄山が出される料理をニコニコして「美味しいです」と言い、山岡さんが嬉しそうに「この店は素晴らしい」と褒め、栗田さんがかわいいというのが美味しんぼのあるべき姿なのです。
前置きが長くなりました。怒ったらダメなのは十分承知で、それでも怒らずにはいられないことがあるのです。何に怒っているのかと言うと、菅首相が掲げた「最小不幸社会」というスローガンに対してです。
不幸を最小にするとはどういうことかと。国のトップがそんな後ろ向きな発想でいいのかと思うのです。みんなで幸せになろう!と、なぜ素直に言えないのか。ひねくれるにもほどがある。もちろん、世の中には不幸なこともあります。そんなことは百も承知です。でも、理想を語る言葉が「最小不幸社会」だとして、そんな言葉に希望が持てるわけがないのです。テストで赤点とらないようにする!と宣言するようなもので、最初からそんなもん目指すなという話です。私は怒っています。
なぜ、今更こんなことに対して怒っているのか!と怒らないでください。合掌。