ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

百舌鳥を許さない

まずはこちらをごらんください。

百舌鳥

これ、読み方はこうです。

もず

ね、許せないでしょう?

上の絵で書いてある漢字は素で間違えました。百合鳥だったら「ゆりどり」です。そんな鳥はいません。いるかもしれませんが、とりあえずいません。

それはそうと、何が許せないのか、おわかりになりますよね?百舌鳥は3文字ですが、もずは2文字です。何がどうなったらこうなるのか、という話です。「百」が「も」だとしたら、「舌」は「ず」となり、「鳥」を発音しなくてもよいのかという話なのです。こんなことが許されるはずありません。英語のナイフは「knife」と書いて「k」の文字は発音しませんが、それは英語だから許されるのであって、日本語でそんなことを許すべきではありません。漢字一文字に対して、せめて1音でもあてるべきなのです。根拠も論拠もありませんが、これは私の感覚の問題です。

大阪の地名にこんなところがあります。

中百舌鳥

ここの読み方はこうです。

なかもず

これは許せるのです。中=な、百=か、舌=も、鳥=ず、となりますので、とってもしっくりしっとりするのです。百を「か」と読むのかと言われたら、事実そうだとしか言いようがありません。中百舌鳥に住んでいる人は、百を「か」と読むんです。百舌南蛮と書いてあったら「かもなんばん」と読むんです。論拠も根拠もありませんが、これは事実として受け止めるべきことです。

南海電車高野線の駅にこんなところがあります。

百舌鳥八幡

ここの読み方はこうなります。

もずはちまん

これは実は許せないのです。どう見ても八幡=はちまん、なんですよ。百=も、舌=ず、鳥=は、八=ち、幡=まん、だとこれはしっくりこないのです。わかりにくいかもしれませんが、これは私の感覚の話なので、正確にはどうなのかとか、言語学的にどうなのかとか、そういう正しい論理はこのさいどうでもよろしい。

愛を語るのに正論だけでよいとお思いか!

別に愛を語っているわけではなく、ただ百舌鳥のことを語っているだけなのですが、この際、ややこしくするだけややこしくしておいて、単に文字数を稼ごうとしているだけですので、そこはひとつ曲げてお願いしたいところです。

結局のところ、百舌鳥を「もず」と読むことに抵抗感があるから、なんとかならんかというお話なのです。他にもこういう例があればいいのですが、探すのが面倒なのと、いっぱいうじゃうじゃこんなのが出てきたら、気色悪いんです。だから、みなさん、百舌鳥みたいなのがあっても、そっとしておいてください。合掌。