メガデスの代表曲「Hangar 18」のお話。
下の絵は武田鉄矢のハンガーヌンチャクっぽいのですが、ハンガーヌンチャクは今回のお話とはあんまり関係がありません。ハンガーヌンチャクって何?と思われた方は、ぜひ『刑事物語』をご覧ください。
メガデスというのはアメリカのヘビメタバンドです。
最近、タモリ倶楽部などいろんなところでお見かけするギタリスト、マーティ・フリードマンはメガデスのメンバーでした。日本語ペラペラでギターで演歌を弾いているマーティを見て、時代は変わったと思いました。
ていうか、タモリ倶楽部でマーティ・フリードマンを初めて見た時、本当にひっくり返るかと思うぐらいにびっくりした記憶があります。メガデスが大好きでCDが擦り切れるほど聴いていた私にとって、突然すごいバンドの人がタモリ倶楽部に出て、空耳アワーで能書きをたれているのです。ちょっとやそっとのことでは驚かされないと自負する私が、人生の中で5本の指に入るぐらいに驚いたことです。もうちょっとマシなことで驚きたいです。
この「Hangar 18」という曲なのですが、とにかくめっちょこかっちょいいのです。ボーカルのデイブ・ムステインが「うぇるかむっとぅーざほーとれすたーわぁ」と歌い始めるのですが、歌ははっきり言うとどうでもいいです。5分13秒の曲なのですが、2分24秒で歌はおしまい。後は延々とギターソロが襲いかかるという恐ろしい曲なのです。どうやって弾いているの?と思うぐらいにぎしょぎしょギターソロが続きます。ぶっちゃけ歌なんてどうでもいいからギターを聴けぇい!と、訴えかけてきます。
広末涼子のアルバムでこんなんされたら、プロデューサーぶっ飛ばしますけどね。ギターなんてどうでもいいから広末涼子の歌を聴かせろ!と。
仮に、もし仮に、ですよ。
広末涼子が「Hangar 18」を歌って、デイブ・ムステインとマーティ・フリードマンがギターをぎゃんぎゃんに弾いてCDを出したとしたら、その時は実に悩ましいことになります。広末涼子の歌を聴かせろ!という思いと、メガデスのギターソロ合戦にクラクラしたいという思いが全くもって噛み合わず、たぶん私は死ぬんじゃないかと思います。
そんなことはありえない!と思っているあなた、マーティ・フリードマンが「天城越え」を弾くなんて誰が想像できたでしょうか。世の中には絶対はないのです。
というわけで、広末涼子の「Hangar 18」を首を長くして待つことに致しましょう。合掌。