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具たっぷり手巻炭火牛焼肉(アンガス種牛肉)

セブンイレブンに美味しいおにぎりが売っています。どんなおにぎりかと言いますと「具たっぷり手巻炭火牛焼肉(アンガス種牛肉)」です。写真はありません。

種牛とは、牛の繁殖や品種改良のために飼う雄の牛のことです。種牛は貴重なもので、2010年に発生した口蹄疫のため、宮崎県ではむちゃくちゃすごい種牛を処分せざるを得ず、その経済損失は1,400億円を超えたと言われています。

宮崎ではなくアンガスですが、大切な種牛を贅沢に使ったおにぎりがセブンイレブンで売られているのです。むちゃくちゃ贅沢な話です。そんな種牛の肉を使ったおにぎりが税込140円で売られているのですから、日本は贅沢になりすぎているのではないでしょうか。

アンガスの人たちの大切な種牛をマネーパワーで買い叩き、おにぎりの具にしてしまうという愚を許してもいいのでしょうか。セブンイレブンも無茶なことをする。これが新たな日米貿易摩擦の発端となるかもしれません。日本政府も早急に「具たっぷり手巻炭火牛焼肉(アンガス種牛肉)」を取り締まるべきではないでしょうか。

……大嘘です。

種牛を食べるのはもったいないでしょう。いくらアンガスとはいえ、そんなムチャなことはできないと思います。当然ですが「アンガス種の牛肉」です。

心配せずとも、種牛ではありませんからご安心ください。

いや、確認したわけではないのですが、おそらく、間違いなく、常識的に考えて、種牛ではないと思うのです。申し訳ありませんが、確認はしておりません。確認をしていない以上、もしかしたら種牛かもしれないじゃないか!と思われるかもしれません。それも一理あります。

そうですね、種牛の可能性も捨てることはできません。ただし、万が一、種牛だったとした場合、私にできることは何でしょうか。おにぎりとしてすでに売られている以上、種牛はもう戻ってきません。アンガスの人たちも種牛を売らなければならないほど困窮していたとして、私たちができることは、美味しくアンガス種牛の肉を食べることしかないのではないでしょうか。

アンガスの種牛をいただくことで、アンガスの牛肉の未来を食べてしまうことになるのです。これはものすごく重い運命を背負うことになります。

命をいただくことが人間の業であり、罪である以上、これは避けては通れない宿命なのかもしれません。ただし、もう一度言いますが、たぶん、アンガスの種牛ではなく、アンガス種の牛の肉ですから、安心してお召し上がりください。合掌。