やはり、かわいそうなぞうはかわいそうなのです。
どれほどかわいそうかは、ぜひ「かわいそうなぞう」をごらんください。
あまりにもかわいそうなので、涙なしでは読むことができない絵本です。ジョン、ワンリー、トンキーの3頭の象が餓死してしまうのです。象に罪はないのに、ですよ。
というわけで、あまりにもかわいそうなので、なんとかしようと思いました。
なんとかしました。
「かわいそうなぞう」ではなく、「そこらへんにいそうなぞう」にしました。
これなら、かわいそうではありません。しかも、そこらへんにいそうなので、そんなに大した象でもない感じがします。何と言っても、そこらへんにいそうなんですから。
困ったことは、そこらへんに象がいないことです。
街の中を歩いていて、そこらへんに象を見かけたことはありません。もしかしたら、象はいたのかもしれませんが、少なくとも私の視界の中には象はいませんでした。そこらへんにいそうな象ってのはどんな象なのか、いまいち想像がつきません。
となると、「そこらへんにいそうなぞう」という絵本は、そんなんおらへんやろ!と、大木こだま・ひびきの漫才のようなボケとツッコミによって一蹴され、絵本は売れないということになります。
もっと、現実的なタイトルにする必要がありそうです。
……むー
「そこらへんにいなさそうなぞう」です。
嘘偽りはありませんが、あまりにも微妙な感じなので、中途半端やなー!と、ちゃらんぽらんの漫才のようなボケとツッコミによって一蹴され、絵本は売れないということになります。
もっと、もっと、現実的なタイトルにする必要があります。
……んー
「おいしそうなぞう」です。
食べたらあかんやん。ぐわぐわ団はコトあるごとに「命をいただく」をテーマにしていますが、あまり象は美味しそうな感じがしません。
もっと、もっと、もっと現実的なタイトルにする必要があります。
「ぞう」です。
よろしくお願いします。合掌。