ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

大岡H前

大岡H前をご存知でしょうか。

ある子どもの母親を名乗る女性が二人現れます。二人とも「私がこの子の母親だ!」と譲りません。とうとう大岡H前のいる奉行所でお裁きをすることになりました。

大岡H前は滔々と語り出しました。

「昔々、とある温泉に慰安旅行に行った時のことです。古き良き時代だったのでしょう、みんなでストリップを観に行こうという話になったのです。ひなびた温泉街のストリップなど、おばちゃんが棒っこ持っていんぐりもんぐりするような、大したことのないものだとばっかり思っていたのですが、このストリップは実にアバンギャルドで、すっぽんぽんの男性と女性が出てきて、合体したままアクロバットを始めたのです。男性がブリッジをし、女性はその男性の上で合体したままプロペラのようにぐるぐるぐるぐる回ります。私は目の前で起きていることが、エロいのか、すごいのか、わけがわからなくなりました。観衆もやんややんやの大喝采、拍手しまくりです。」

「つまり、アクロバットなストリップはものすごくものすごいので、もはやエロとは言えず、今思い出しても、あれは一体何だったのかとしか思えないのです。確かに、酒も飲んで、べろべろになっていたので、夢を見ていたのかもしれません。どこの温泉街だったのかもはっきりと覚えておらず、全てが幻だったのかもしれません。」

「それ以外にもいろいろございました。ゴンドラに乗っておばちゃんが降りてきて、服を脱ぎ出して、すっぽんぽんになったら、ゴンドラに乗って帰っていくのです。玉姫殿か!と叫ばずにはいられませんでしたが、玉姫殿でストリップが行われるわけもなく、これも全て幻だったのかもしれません。」

「本当に何を言っているのでしょう。H前だから、エッチな話をしようと思ったのですが、それより子どもの親がどちらかを決めねばなりませんでしたね。双方、子どもを引っ張って、勝った方を本当の母親と認めましょう。」

子どもは引っ張られて、ちぎれて、バラバラになりました。合掌。