ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

ブログを捨てよ、町へ出よう……でも、人混みはイヤだから、やっぱり家で書を読もう

BEのぶさんのブログの記事「ブログを捨てよ、書の旅に出よ - 昭和考古学とブログエッセイの旅へ」で、私の事が書かれていました。

私がよく言及するまけもけさんは、読むとわかりますが独特の文章です。相当人を食っています(笑) が、文章の裏にある地下水脈のような知がすごい。ほんのごくまれにそれが間欠泉のように噴き出してきますが、この人、相当本を読んでるなと。正直、嫉妬します。合掌。

いやいや、褒めすぎです。というのも今、カレー沢薫の「やらない理由」という本がなかなか読み進められなくて、もきゅもきゅしていたところです。

おもしろい本なのですが、なにせ内容が釘バットでフルスイングしてくるような、トゲのある文章なので、なかなか先に進めることができません。

こちらの本も、やたらと分厚いので、ちょっと読んでは休憩して逆転オセロニア、ちょっと休憩しては逆転オセロニア、読まなくてもとりあえず逆転オセロニア、という感じになってしまってます。もともと、いつか読もうぐらいの気持ちで買っておいたのですが、ここ何日か時間があったので、読み進めてみようと思い、頑張っているのです。

この「株式投資の未来」ですが、新興株や成長株なんか買っても儲からないよ〜、実直に稼いでいる、みんながよく知っている会社の株を買ったほうが儲かるよ〜という、投資の世界におけるコペルニクス的転回、略してコペ転大爆発の本です。めっちょこおもしろいけど、読みにくいのであんまりオススメしません。

BEのぶさんの仰るように、本を読むのはブログを書くうえでめっちょこオススメです。ブログの文章というのは、言うなれば成分無調整かつ殺菌もしていない牛乳みたいな文章なのです。一方、本の文章というのは、いろんな人が間に入って、時間をかけて出来上がった文章ですし、古典ともなれば、いろんな本との競争に打ち勝って残ってきたわけですから、そりゃあもう乳脂肪分を加えた特濃牛乳みたいなもんです。読む価値は十分にあるのです。

そして、好きな作家さんを見つけて、とにかくその人の本は全部読むようにすれば文章力も身につくというものです。BEのぶさんは「ラーニング」という言葉で文章を書き写すことが文章力をつけることにつながりますよと説明されています。私はそこまでしていないのですが、好きな本を何度も読むことで、無意識のうちに文章力を鍛える訓練をしていたのかもしれません。

とにもかくにも、本を読んだほうがいいですよ〜という話です。

 

書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫)

書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫)

 

 

ちなみに、今回の記事のタイトルは寺山修司の著「書を捨てよ、町へ出よう」から引用しました。 この本、読もうとして何度か挑戦したけれど、なんとなく自分には合わなくて放り出した記憶があります。「書を捨てよ、町へ出よう」って題だけが何となく世間で一人歩きしてしまっていますが、寺山修司の意図するところは、徹底的に本を読みまくってこれ以上はもう無理ってぐらいまで本を読んでから町へ出ようという意味だったはずで、単に本なんか読まんと外で遊んだほうがええで、という意味ではありませんので念のため。

さて、「やらない理由」そろそろ本当に読破しないと……。合掌。 

▼今回言及したBEのぶさんの記事はこちら▼

parupuntenobu.hatenablog.jp