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『獺祭』を飲みました

百聞は一見にしかず。『獺祭』です。

オバマ元大統領が晩餐会で安倍総理をもてなす際に出した日本酒です。私はお酒をほとんど飲まないので、なんだかめっちょこすごいお酒というイメージしかなかったのですが、ひょんなことからとある事情で日本酒を買うことになったので、試しに自分も飲んでみるかと思い、小さな瓶の獺祭を買ってみたのです。

日本酒というと、実は良い印象がありません。若かりし頃、観光地になる前の大阪・新世界の「二合飲んだら一合おまけ」みたいなむちゃくちゃな居酒屋で痛飲していたときの話です。隣に座っていたおっさんが絡んできて「俺は昔、吉本で芸人やったんや!」みたいな大ボラを吹いてきて、酒量が臨界点を突破していたもんだから適当にあしらっていたところ「お前はおもろいやっちゃ!酒おごったる!」てなことになり、目の前には熱々の熱燗二合がどん!おまけの熱燗一合もどん!都合、三合の日本酒を前に天を仰いだ経験があり、それ以後、日本酒がぶっちゃけ嫌いになっていました。安いお酒だったからかもしれませんが、喉のアルコール消毒みたいな感じだったし、飲んだらめっちょ悪酔いするし。

とはいえ、オバマ大統領が二合一合クラスのお酒を晩餐会に出すはずもなく、『獺祭』というのはすごいお酒なんだろうな〜ということで飲んでみたら、びっくりするほど香りがいいし、後味もすごくいいし、コレ本当に日本酒?ワインじゃないの?と思ったほど。ぶっちゃけ、美・味・し・い!

しかも、そんなに言うほど高いもんではないです。福沢諭吉が吹っ飛ぶのかと思いきや、夏目漱石……ではなく、野口英世が一人旅立っていくぐらい。

調べてみると、先ほどの晩餐会で出されたことも相まって、やたらとみんながありがたがって品薄になり、ものすごくものすごい日本酒のイメージがついてしまっていたのですが、実際のところ、杜氏の勘に頼った作り方を改め、データに基づいて工場で一年中作ることができるようにしたお酒なので、クオリティは高いけれどもリーズナブルなお値段で買えるんだとか。

最近は増産体制も整っていることから入手困難というわけではなく、そこそこ簡単に手に入るそうです。日本酒は苦手!って人にオススメかもしれません。

以上、獺祭を飲みましたレポートでした。合掌。