「ピエロ恐怖症」という病気があるそうです。
本来は愉快なキャラクターのはずなのですが、なぜか怖いというのは、わかる気がするのです。顔が白塗りなのがなんとなく怖いし、実は心の中では泣いているとかいう設定も怖いし、笑わせようとしているつもりなのにちっとも笑えない姿をしているのが怖いし、そもそも文化が違いすぎて、日本でピエロって馴染まないのですよ、だから余計に怖いのです。だらだらと書きましたが、ご理解いただけますでしょうか?
ピエロ恐怖症の人というのは、マクドナルドのキャラクター、ドナルドですら怖いそうなのですが、それもよくわかるのです。ドナルドって怖いですよね。顔は白塗りだし、外国人だからというわけでもないのですが、何を考えているのかよくわからないし、あんなのが近くに来られたら子どもは泣くと思うのに、なぜかマクドナルドはドナルドだけは徹底的に推してくる。ハンバーグラーはどこに行ったんでしょう。そんなの関係なく、ただただドナルドだけがガンガンに推されてくるのが、怖さに拍車をかけるのです。
その点、「どじょうすくい」の人を怖いと思っている人は皆無でしょう。「どじょうすくい恐怖症」で検索しても、ドンピシャな検索結果は出てきません。水恐怖症とか、それは違います的な検索結果ばっかりです。つまり、どじょうすくいは怖くないのです。ピエロもどじょうすくいも、どちらも観衆を笑わせる存在であるはずなのに、片方はべらぼうに怖いし、片方はちっとも怖くない。どちらが優秀であるとか、そういう右翼チックなことを言うほど野暮ではありません。どじょうすくいのほうが怖くないので、日本はすごいのだ!と主張するほど愛国心旺盛なわけでもないので、ただピエロは怖いし、どじょうすくいは怖くないけど、どうかな?ぐらいのお話です。