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親知らずを抜きました

奥歯の詰め物が取れたのが昨年の天皇誕生日の12月23日。正月を挟んで、ようやく新たな詰め物をして、一件落着……というわけにもいかない辛い現実。3年近く歯医者さんに行っていなかったこともあり、そこかしこに虫歯ができており、がっつり治療が必要になっていました。

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「じゃあ、親知らずを抜きましょう。」

目の前のディスプレイには、この前撮影したレントゲン写真が。親知らずが斜めに生えていて、隣の歯にひっかかっています。

「この親知らずのせいで、隣の歯のお手入れができないんですよ。ひっかかっている部分が虫歯になってしまうと、この隣の歯も治療不可能ということで抜歯しないといけないんですよね。どうしてもというなら、親知らずを残して、見えている部分だけを治療するという選択肢もないことはないんですが……」

親知らずを抜くかどうかという、人生の中でもかなり重い判断をしれっと今ここで決めねばなりませんか?という状況。人生というものはどうしてこう、やるせないんでしょう。

そもそも、親知らずを抜くというのはものすごいことで、大学病院に入院して全身麻酔して抜いたなんていう話も聞くし、抜いたら1ヶ月ごはんが食べられなくなるとか、めちょんこ痛くて七転八倒するとか、枕を血で染めることになるとか、ろくな話を聞きません。まったくもって事前準備というか、気持ちの整理もせずに、ちょろんとした気持ちで歯医者に来てしまった後悔先にたたずといった感じです。

とはいえ、結論を出さねば、話は先に進みません。こういう時は「おもしろいかどうか?」という判断基準で物事を決めることにしているので、抜くという結論に至りました。

「じゃあ、抜いてください。」

「わかりました、では麻酔をしますね。」

ここから先はもはや、まな板の上の鯉のようなもんで、なすがままとなります。ありがたいことに、麻酔は塗る麻酔をしてから、電動の麻酔でもってがっちり無痛治療をして頂けたので、抜歯時に痛みはありませんでした。よくわからないけれど、見るだにおそろしい器具を口の中に突っ込まれて、ぐりぐりしているかと思えば、頭の中で「ごりぃいい」という嫌な音が何度か響いて、それでおしまい。歯はきちんと抜けていました。

思ったよりも簡単でした。抜いた歯をケースに入れてもらい、持ち帰り。あとは抗生物質を飲んだりして、きちんとケアをすれば大丈夫なようです。

親知らずなんですが、もともと噛むには役に立たず、奥にあって磨きにくいという理由で虫歯になりやすく、なんでこんなもんがあるんだという程度の歯なんだそうです。隣の歯に悪影響を及ぼすようなら積極的に抜いてしまいましょうということで、今回抜歯に至りましたが……今回は上の親知らずだったのですが、下の親知らずも抜くことになりそうです。