ネタ帳に「びっくりラーメンの思い出」とだけ書いてあるのですが、これが実にもんにょり。
びっくりラーメンとは、一時期一世を風靡して、瞬く間に消え去ってしまったラーメン屋さんでして、何がびっくりかというと、味ではなくお値段。一杯180円というカップラーメン並みの価格で世の中に殴り込んできたのはいいけれど、びっくりするほど味が普通で、確かに180円だから安いけれども、それ以上でも以下でもないのです。
今思い返すと、セブンイレブンの冷凍ラーメンのほうが美味しかったかもしれません。いっその事、不味いほうがインパクトがあって長持ちしたかも知れませんが、本当に味はびっくりするほど普通。というわけですので、思い出なんて特にあるわけでもなく、ただただ「普通だったなぁ……」ぐらい。
昔、トポスという値段の安さだけで勝負!みたいなスーパーがありましたが、それに近い感じ。ダンボールに入ったままで陳列して、ただ並べているだけ。さあ買え!みたいなノリに誰もついてこれずに、結局消え去ってしまいました。
世の中、安いだけでもダメだという良い例じゃないかと思います。とはいえ、コンビニが撤退してからずーっと空いている店舗なんかを見ていると、びっくりラーメンでもすればええのに、とついつい思ってしまう程度に、びっくりラーメンが好きだったようです。なんのことか、よくわかりませんが。