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読んで損する楽しいブログ

『もっと負ける技術』もオススメ!

カレー沢薫先生の『もっと負ける技術』が発売されました。

以前『負ける技術』という本を手にして、読んでる途中で笑い死ぬかと思いました。殺される!と思わせる本など、なかなかあるもんではありません。私の前のブログでオススメしまくってました。

www.gw2.biz

そんな本の続編です。おもしろくないわけありません。ていうか、やっぱりおもしろすぎました。一日で読み切ってしまい、次は!次はないのか!と余計に飢える始末です。

この『もっと負ける技術』の中の一節「14 コミュ障界の石川五ェ門が人間観察をしない理由」が、ぎっちょんすごい文章だったのでご紹介。

まず私のエッセイ漫画やエッセイ集を、本屋で定価購入してみてほしい。ブックオフを使う奴らとはここでサヨナラだ。そして購入後は、長い人生、全く無益な時間が少しぐらいあってもいいじゃないかという寛大な気持ちで読んでみてほしい。(中略)とにかく「他人のこと」をネタにした話が少ないと思う。そもそも他人と交流していないから書けない、というのもあるが、あっても書かないと思う。怖いからだ。

この前紹介した『中島らものたまらん人々 (講談社文庫)』とは真逆の本で、とにかく内向き。そして、それが心地よいというか、どちらかというと私も内向き。目指すべきは、中島らもではなくカレー沢薫であったか。

他人を攻撃するということは、自分も攻撃される覚悟があるということ。その覚悟がない場合はどうするか、自分をネタにするしかないのです。実に至言。まさか『もっと負ける技術』でネット界での生き方を学ぶとは思いませんでした。ネット界において誰であれ、他人をディスる文章を書くなんてのは、防具はぬののふくしか装備していないようなもので、攻撃を受ければ一撃で死。

というわけで、今まで無意識に他人への攻撃をしてこなかったのですが、今回ようやく理由がはっきりしました。なんだか、すごい悟りを開いた気分だったりします。という素晴らしい本『もっと負ける技術』、今回もオススメしまくります。

もっと負ける技術 カレー沢薫の日常と退廃 (講談社文庫)

もっと負ける技術 カレー沢薫の日常と退廃 (講談社文庫)