注:この記事は嘘八百の与太話です。そのあたり十分にご理解を頂いたうえで、お楽しみ頂ければ幸いです。
ボブが日本人の同僚の結婚披露宴に出席するという。
ボブ「披露宴に行くんだけどさ、おコーデンってわかんないんだけど……」
私「ボブ、朝っぱらから愉快なアメリカンジョークはよしてくれ。お香典じゃなくて、ご祝儀じゃないのかい?」
ボブ「ゴシューギ?そうそう、お金を渡すんだ。」
私「じゃあ、新券を用意して……そうだな、3万円を入れておけばいいさ。」
ボブ「シンケンって何?」
私「新券は新券さ。誰も使っていない紙幣のことだよ。」
ボブ「???」
ボブは全く理解ができないようなのです。
ボブ「誰も使っていない?そんなの信用できないじゃないか。」
私「信用できない?」
ボブ「僕の国では、新しいお金なんて偽札じゃないかと疑われるのさ。そりゃ、ボロボロの紙幣は困るけどさ、みんなが使っているってわかるお金じゃないと、心配で仕方がないんだよ。」
私「日本では、銀行に行って、新しいお札をもらうんだ。」
ボブ「一万円札は新しくても、使い古されていても、同じ1万円の価値があるよね。新しいものにわざわざしなくても、価値は同じじゃないか。新しいお金を渡すなんて、相手を騙しているようで気分が悪いよ。」
私「文化の違いだね。さすがに僕も驚いたよ。」
私にボブなんて友人はいませんし、ボブが日本人の同僚の結婚披露宴に行くなんて話も聞いたことがありませんし、そもそもボブがどこの国の出身なのかは知りませんが、私は日本語以外で会話することもできませんし、英語はTOEICで100点を取る自信がありますが、その程度です。ボブは外国人ですから、合理的に物事を考えるのはわからなくもありませんが、新しいお金を渡すことが相手を騙しているようなんて考えになるのは、よっぽどのことというか、そもそもボブなんていないんですから、私の勝手な想像で勝手にセリフをしゃべらせただけで、そんな新券を渡すのは良くないことだなんて考え方が地球上に存在するのかどうかも定かではありませんし、たぶんそんな考え方などないのではないかと思うのです。
とはいえ、ボブの言い分にも一理あるかもしれません。日本人はやたらと新券を好みます。仏壇に新券を隠しているご老人は数知れません。タンス預金が100兆円を超えているんですから、たぶんそうです。
面倒だから、全部振込にしたらええやんと、ホリエモンのように超合理主義を振りかざすつもりもありませんが、新券でも古券でもなんでもいいので、いただけるのであれば喜んでいただきます。合掌。