「お医者様は何も言わなかったけれど、私にはわかるわ。あの窓から見える葉っぱ、あの葉が全て散るとき、私の命も散るのよ。」
だからといって、壁に葉っぱの絵を無断で描くことは法律で禁じられています。他人の建造物の壁に勝手に絵を書いた場合、刑法第260条・建造物損壊罪により罰せられます。
(建造物等損壊及び同致死傷)
第二百六十条 他人の建造物又は艦船を損壊した者は、五年以下の懲役に処する。よって人を死傷させた者は、傷害の罪と比較して、重い刑により処断する。
建造物損壊罪は5年以下の懲役となります。
いくら葉っぱの絵を描いた絵描きが亡くなったとしても、被疑者死亡のまま書類送検されることになるでしょう。
坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いた場合も、屏風が他人の物であった場合、かつ所有者の許可を得ず、無断で坊主の絵を描いたならば、いかに上手であったとしても器物損壊罪に問われる可能性があります。3年以下の懲役又は30万円以下の罰金もしくは科料が科されます。
夫の時計の鎖を買うために髪の毛を売った妻と、妻の髪飾りを買うために時計を売った夫が、お互いのプレゼントを見て、お互いに「お前なにしとんじゃ!」と激怒して夫婦喧嘩が始まったというような、こころ温まる短編がたくさんありますが、へんなカップ焼きそばが販売される裏にも涙なしには語れない話があったのです。
「お医者さまは何も言わなかったけれど、私にはわかるわ。ショートケーキの味がするカップ焼きそばを食べないと私は死ぬのよ。」
入院中の少女を見舞った男、実はカップ焼きそばの開発者であった。
「ショートケーキの味がする焼きそばが販売されたら、君の命は助かるんだね?」
「そんなもの、販売されるわけないでしょう?」
カップ焼きそばの開発者は、そんなん売れるわけないやん、絶対マズいし、誰も興味は持つけど絶対買わへんって、という社内の声を押し切り、少女のために自身の進退を掛けて社長に直訴し、辞表を社長に預けたかたちでようやくショートケーキ味のカップ焼きそばを作り上げたのです。
たぶん、これぐらいの話があったのではないかと思うのです。と思ったら、今度はチョコレート味です。
「お医者さまは何も言わなかったけれど、私にはわかるわ。チョコレートの味がするカップ焼きそばを食べないと私は死ぬのよ。」
入院中の少女が好き勝手にアホな事を言うおかげで、カップ焼きそばの開発者はエラいことに巻き込まれてしまうのです。
このような理由でへんなカップ焼きそばが販売されているのです。みなさん、せっかくなのでご賞味してあげてください。合掌。