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創業文化五年

しがらみというややこしい渦に巻き込まれて買った金山寺みそが、ことのほか美味しくてニヨニヨしています。なんでしょうね、ほんとにすごく美味しいんですよ。ごはんにのせて食べたら本当に幸せになります。説明書には「食パン等につけてもひと味ちがった風味をたのしめます」と書いてあり、ひと味ちがった風味ってどんなのだろうと思ってみたりもするのです。たぶん、みその味。

「焼きジャガイモにみそをつけて食べると死ぬ」と朝日新聞に書いて大騒動になったのが中島らもの「明るい悩み相談室」です。しがらみの金山寺みそですが、焼きじゃがいもにつけて食べてもかなり美味しいと思われます。命を惜しんで美食を極められるはずがない!と海原雄山は言って……いませんね。適当なことを書きました。

それはそうと、今回の金山寺みそのお店なんですが、創業文化五年なんだそうです。西暦でいうと1808年、今から209年前となります。ちょうどフェートン号事件が起きた年です。みなさんご存知フェートン号事件!うきうきわくわくフェートン号事件!事件は名探偵・明智小五郎が解決だ!みたいな感じです。そんな時から、みそを作ってこられたのです。すごいことです。

創業文化五年に比べるとまだまだひよっこではございますが、私も長いこと生きてきまして、時代の流れの中で何が一番衝撃だったかと申しあげますと「平成生まれのAV女優が世に出てきたとき」でございます。昭和生まれは、ものすごくショックだったのです。俺たちの時代は終わったんだ……と。

昭和生まれが当たり前だったのに、気がつけば平成生まれが出てきて、気がついたら猫も杓子も平成生まれになっていて、昭和生まれは時代の片隅に追いやられてしまったのです。

そう、昭和はもはや追いやられる側なのです。とはいえ、もう少ししたら平成生まれも、新たな元号の時代に生まれた若者たちに追いやられるのかもしれません。時代の流れとは酷なものです。平成生まれのAV女優が世に出てきただけでも大ショックだったのに、新たな元号生まれのAV女優も二十数年後には拝むことができるかもしれませんし、二十数年後には全部ひっくるめてバーチャルでポリゴンなものになっているかもしれません。時代は進化するのです。

そのうち、平成五年創業の会社が老舗としてじゃじゃーん!みたいになる日が来るのです。勢い余って「平成5年 設立 会社」で検索してみて、目についた会社のサイトに行ってみたら、会社設立が平成5年10月、資本金は2,500万バーツ、事業内容は休業中という、ちょっとばかりもんにょりな会社でした。頑張って老舗って欲しいところです。合掌。