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店長おまかせお造り定食

天王寺アポロビル地下にある魚市で「店長おまかせお造り定食」を食べました。

おまかせ定食って実はトラウマで……

大学生の時、サークルのメンバーと旅行に行った時のこと、夕飯を食べるために串カツのお店に入ったんです。他の人は無難に串カツ定食みたいなのを注文してたんですけど、私は勢い余ってお値段が高めのおまかせ定食を注文したのです。そしたら、店長さんがかったるそうに奥からごそごそ何か出してきて、昨日の残りの肉じゃがみたいなのをぽんと出してきたのです。みんなが揚げたての串カツを食べているのに、どうして私だけが肉じゃがを食べているのか、さっぱり理解できません。泣きながら肉じゃがをたいらげました。

まかせた以上、反論はできません。そういうリスクが付きまとうのが、おまかせ定食なのです。店長の良心にまかせなければならないのです。人間関係ができているのであれば問題はないのですが、一見さんがメニューだけを見て「おまかせで!」なんて、なかなかスリリングです。せめて串カツが出てくると思ったら肉じゃがですからね。

そんな稀有な経験を大学生のときにしてしまったので、以来おまかせ定食というのは恐ろしいものという刷り込みがありまして、今回も実はかなりドキドキしながら注文したのです。そしたら、逆の意味でびっくりしました。やたらと豪勢。

そういえば確か同じ魚市だったと思うのですが、かなり前にあべのステーションビルにお店があったとき、仕事の加減か何かで連れてこられて、その時の上司が勢いで「おまかせで!」と注文したら、見たこともないような舟盛りがどっかーんと出てきて、持ってきた店員さんに「私もこんな豪勢なの見たことないですよ〜!」と腰の抜けるようなことを言われた記憶があります。おまかせはやっぱり怖い……と改めて思った瞬間でした。

それはそうと、今回の「店長おまかせお造り定食」、たこ、いか、とろ、ほたて、たい、はまち(かんぱち?)、サーモン、まぐろの中落ちといった、王道をずらっと並べていただいています。下の方に見えるちっちゃいカニ、これは食べられるのかどうか、相方とふたりで議論しまくったのですが、結論としては「飾り」ということになりました。店員さんに聞く勇気がなかったのです。

他にも鮭のアラの潮汁、鮭の兜煮と、ごはんが進むものでがっちりと攻めてくるので、定食としては文句なしです。特に、鮭の兜煮のインパクトがどーんなので、最初はビビりました。ものすごいドヤ顔してるんだもん。とっても美味しかったです。今回はおまかせにしてよかった。合掌。