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読んで損する楽しいブログ

『おおきな木』を読みました

円野まどさんのブログの記事『【感想・継続募集】他人の感想が知りたいと初めて思った物語【絵本・おおきな木】 - こちら孤島のまどよりお便りします』のお返事的な記事となります。『おおきな木』という絵本を読んだ感想です。

まず、表紙を開いて、1枚めくります。

いきなり奥付が出てきます。おしまい……じゃありません。次のページからお話がはじまるのです。こんなところに感心している場合ではないのですが、奥付がいきなり出てくるなんてなかなかないことでしたので、ついつい。

さて、この本のあらすじなのですが……出てくるのは少年とりんごの木。ざっくりと書くと、少年がどんどん大きくなっていって、りんごの木にいろいろとおねだりをするというお話です。

そんでもって、私の感想です。読んでいない方にとってはわけがわからないかもしれませんが、とりあえず読まれたことを前提に書きますと……

もんにょり。

ものすごくもんにょり。 少年がどんどん歳を重ねていって、お金が欲しい、家が欲しい、どこか遠くに行きたい、これがもう、何とも言えないもんにょり感。なかなか言葉にできないんですが、歳をとるとはこういうことかと思うと、むずむずします。

「ずいぶんつかれてしまった」

という老人となった少年の言葉が痛い。

りんごの木がいろいろと少年のおねだりに応えて、身を呈していろいろと与えたことに対しても、もんにょりするといえばもんにょりするわけですが、それ以上に少年が老いていく姿がもんにょり。

「ぼくはもう、とくになにもひつようとはしない」

この言葉、少年がおねだりを続けた結果なのですが、どうしてこんなに寂しいのでしょう。かといって、ずっと木登りをして遊ぶわけにもいかないのが、これまた寂しい。

私が買った『おおきな木』は村上春樹の手による翻訳本です。英語でどう書かれているのかはわかりませんが、この本では最後まで、少年は「少年」と書かれています。これがまた、なんというか寂しい。じんわりとします。

りんごの木に対しては、何というか、なんだかなぁ……という感想。もうちょっと自分を大切にしたほうがいいねと思いました。

こんな感じです、感想。

今回、円野まどさんのブログの記事を読んで、とりあえず一度読んでみようと思いまして、本屋さんで買ってきました。そして読んでみました。言わば、初見の一発目の感想。時間を空けて、何度か読めばまた違った感想が出てくると思いますが、現時点での私の感想はこんな感じ。読み方はほんといろいろ出てくると思いますし、感じ方もほんといろいろ出てきそうな絵本です。

もんにょりって書いてしまいましたけど、ぜひ読んでみてください。もしかしたら、私とは真逆の感想になるかもしれません。そして、感想をぜひブログに綴ってみてください。いろんな方の意見が聞きたい、本当にそんな感じです。合掌。

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