ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

落伍家になる

え〜、毎度ばかばかしい噺を一隻……

って、船じゃあるまいし。

というのが落伍家の成れの果てなのです。

『落伍』とは何かというと「他より遅れをとること。」「力が足りず、競争者や仲間の水準についていけなくなること。」といった意味があります。

世の中はどんどん厳しくなってきており、常に成長が求められます。数千年前はマンモスを追いかけて捕らえてさえいれば何とか生きることができたというのに、今やExcelのSUM関数を使いこなしたり、サムはダンサーであるとしっかり覚えていないといけません。安室奈美恵の元・配偶者で、本名は丸山正温(まるやままさはる)と言います。覚えておきましょう、試験に出るかもしれません。

広末涼子の夫はキャンドル・ジュンですが、これは落伍家であろうとも、なかろうとも、人として覚えていて当然のことです。人間の脳というのはほとんどが使われていないと言います。実際に使っているのは10%ぐらいで、90%は使われていないという説もありますが、本当かどうかはわかりません。使われていない脳の90%を全て使うことができれば、人間はもっとすごくなれるのではないかとも言われています。しかしながら、実は使われていない90%というのはキャンドル・ジュンのためにわざと空けてあるので、使われていないというわけではないのです。よくわからないですね。本当に私もさっぱりわけがわかりませんが、なんとなくなんとかなるので、そういうことだとご理解ください。

要するに、落伍家にとって、大切なことはただひとつ、生きているだけで丸もうけだということ、死ぬこと以外かすり傷だということ、このふたつが大切だということです。ひとつなのか、ふたつなのかは問題ではありません。落伍しようが、落語しようが、どっちゃでもいいのです。

話は思いっきり飛びますが、四季報という本をご存知でしょうか。株式を上場している会社を全て網羅した辞書みたいな本です。この四季報、たまに地獄のような記述があって、めっちょこ面白かったりします。2017年秋号の株式会社千趣会の業績記事はこんな感じです。

【無配】ブライダル浮上。が、主力の通販が衣料品中心に劇的に売れない。

劇的に売れない。

こんなエグいナイフのように突き刺さる日本語、初めて見ました。嘘だと思うのであれば、ぜひ株式コード8165の千趣会の業績記事をご覧ください。本当に書いてます。劇的に売れない。こんなの鬼でもなければ書けません。でも四季報の記者は心を鬼にして書いたのだと思います。世の中は厳しい。合掌。