「どうぞのいす」という絵本をご存知でしょうか。
ウサギさんが小さな椅子を作って、野原の木の下に置きました。そばに「どうぞのいす」と書いた立て札も立てました。そこからはじまる「どうぞ」のリレーに心が温まるステキな絵本です。
Amazonのレビューもほとんどが高評価。唯一の星1つレビューがこんな感じ。
題名から席の譲り合いの話だとイメージしたのですが、読んでみると、「どうぞ」という看板を見た動物たちが、椅子の上の物を貰っていいものだと勝手に思いこんで全て取っていき、次の人に別の物を代わりに置いていく…というお話で譲り合いや思いやりなど、伝わってくるものではありませんでした。
いろんな読み方があるんだなぁと思いますが、あくまで少数意見です。 なかなかのひねくれっぷりがステキです。
星3つのレビューもなかなかのものです。
古本の匂いがして、くさい匂いがとれないので3つにします。内容はよかったです。
くさい本はイヤだなぁ……
他にも、オチがないとか、オチが弱いとか、やたらオチにこだわる大阪人がわいていたりして、Amazonのレビューは本当に魑魅魍魎にあふれています。有象無象と言ってもいいかもしれません。ステキなレビューもたくさんあるので、 参考になるんですけどね。
全然話は違いますが、「おおきなかぶ」の作者ってA.トルストイなんです。

- 作者: A.トルストイ,佐藤忠良,内田莉莎子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1966/06/20
- メディア: 大型本
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勘違いしてはいけません。「戦争と平和」を書いたトルストイは、レフ・トルストイです。おおきなかぶの作者はアレクセイ・ニコラエヴィッチ・トルストイです。
話を戻します。
「どうぞのいす」だと、なんとなく字面がかわいい感じなのですが、「土蔵の椅子」にしてしまうと、なんとなく江戸川乱歩の小説っぽくなりませんか。「人間椅子」ほどじゃありませんが、そこそこ江戸川乱歩っぽさが醸し出されるような気がします。だから何?という話なのですが、とりあえず「どうぞのいす」という絵本を見て「土蔵の椅子」という言葉を連想したので記事にしました。合掌。