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アメリカザリガニの解剖

中学生の理科の授業でアメリカザリガニの解剖をした記憶があります。相方に「そんなんした?」と聞いたら「なにそれ?」と言います。中学生になったのに、スルメを糸でくくりつけて、アメリカザリガニを船橋川で釣らねばならんというのは、なかなかに苦行だった記憶がございます。しかも、なぜかなかなかアメリカザリガニは釣れない。きゅうきゅうしながらも、なんとか小さなアメリカザリガニを一匹捕まえることができました。

Apple Pencilの充電が0%だったので、指で描きました。あんまり変わりません。

さて、アメリカザリガニを解剖するにあたり、生きたままでは解剖することができません。ビーカーにお湯を沸かして、ぐらぐわと沸騰したところに、生きたアメリカザリガニをぼちゃんと入れて、息の根を止めてから解剖をしました。

相方に「そんなんした?」と聞いたら、やっぱり「なにそれ?」と言います。授業でアメリカザリガニの解剖をした人というのは少ないのでしょうか。

それはそうと、アメリカザリガニを沸騰したお湯に入れたら、一瞬で真っ赤になります。アメリカザリガニはエビとかカニと同じで、甲羅に含まれているアスタキサンチンという物質が熱されることで赤くなるのです。そして、めっちょこいい香りがします。エビを茹でたときと全く同じ香りです。

真っ赤になったアメリカザリガニを解剖するのですが、ええ香りがしますし、ぷりぷりの身が実に美味しそうだった記憶があります。無脊椎動物は背骨がないよねって確認するための授業だったのですが、結果的にバラバラにして終わりました。

それはそうと、アメリカザリガニの解剖について調べていたら、岐阜大学の論文を見つけることができました。

アメリカザリガニの解剖教材としての利用と麻酔法の検討(PDFファイル)

アメリカザリガニは要注意外来生物で、駆除にも一役買うので積極的に教材として使いたいと書かれています。そして、生きたままアメリカザリガニを解剖するために麻酔をする必要があるけれど、簡単に麻酔をかける方法が今まで検討されていなかったので、ここに41℃のお湯で麻酔をかけることをオススメする、という内容です。

41℃のお湯に数分間つけることで、アメリカザリガニに麻酔をかけることができるんだとか。実に簡単。

となると、私が実験で行なった100℃のお湯にぶちこむという方法の何と荒っぽいことか。41℃というと、ちょっと熱いお風呂ぐらいの温度です。アメリカザリガニもほんわかできたことでしょう。悪いことをしました。合掌。