ぐわぐわ団

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むすんでひらいて

む〜す〜ん〜で〜ひ〜ら〜い〜けん♪

突然の平井堅登場になんだかちょっとセンチメンタルにおなりになったかと思いますが、それは物欲にまみれたあなたの煩悩によるものですので、気にしないほうがよいかと思います。童謡に動揺してどうするんですか、由紀さおりにシバかれますよ。

演歌の人だと思っていたのに、知らないうちに童謡のスペシャリストみたいな立ち位置でしっかりと紅白歌合戦の一翼を担いつづけることに成功したしたたかさは、みなさんも見習うべきではないかと思うのです。引き寄せの法則をご存知でしょうか、いつかは由紀さおりのように童謡のスペシャリストになりたい!と願い続けることで、姉である安田祥子の立ち位置を引き寄せることができるかもしれません。

むすんでひらいての歌ですが、これは義兄弟の契りを歌にしたものです。極道の世界において、義兄弟の契りを結ぶことは、それはもうものすごくものすごいことで、ちょっとやそっとじゃどうにもなりません。義兄が天神橋筋六丁目で困っていれば、野江内代にいたとしても、すぐに天六に行かねばなりません。谷町線で二駅です。義弟が阿波座でトラブルに巻き込まれていたとしたら、たとえ自分自身が西長堀にいたとしても、すぐに駆けつけねばならないのです。千日前線で一駅ですが、なかなか千日前線は来ないのでやきもきします。それぐらいにものすごくものすごい関係の濃さなのです。

にもかかわらず、むすんでひらいてと歌が続くのです。義兄弟の契りをそんなに簡単に開いてもよいのかどうか、よいわけがありません。本当はむすんでむすんでまたむすんでむすんでと、ずっとむすびつづけるべきなのです。

ただし、一歩極道の世界から足を洗えば、義兄弟の契りをしたとて、裏切られることもあるのです。その心構えを歌った童謡が「むすんでひらいて」だとしたらどうでしょう。小さい頃から「むすんでひらいて」を染みつかせておくことで、裏切り、背信、謀反、逆心、寝返り、不義、叛逆、あらゆることに対応できるようになるのです。昔の人はよく考えたものです。合格点をあげましょう。合掌。