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カーディガンを考える

みなさんはカーディガンをご存知でしょうか。

毛糸で編んだセーターのうち、前があいているものをカーディガンと言います。柔らかい感じの服ですが、なぜか語感がめっちょこゴツいのです。

……おわかりいただけただろうか。

ガンの部分は拳銃を意味するガンを彷彿とさせ、ディガンという語感に重みがあり、全体としてズシンとボディにじわじわとくるような文字面なのです。フランソワとか、フォンテーヌとか、そういう言葉であれば、私は何も思わなかったと思うのですが、何せカーディガンなのです。実に重い。毛糸で編んだ服なのにカーディガン。

このカーディガン、名前の由来となったのはカーディガン伯爵です。

クリミア戦争のバラクラヴァの戦いに於て無茶な突撃を行った事で有名な、英国陸軍軽騎兵旅団長の第7代カーディガン伯爵ジェイムズ・ブルデネル(en:James Brudenell, 7th Earl of Cardigan、1797年10月16日 - 1868年3月28日)が考案、その名前の由来となっている。

カーディガンのWikipediaにカーディガン伯爵の写真が載っているのですが、大久保利通のような、立派なくりくりヒゲのおっさんで、いまいちカーディガンっぽくないのです。これが、巻き髪くりくりのマダムであったなら、まだ許せたと思うのですが、カーディガンの由来がカーディガン伯爵で、しかも軍人で、無茶な突撃を行ったことで有名なおっさんなのです。今どきの女子高生が気軽に羽織るようなものの由来にしては、なんとももんにょりした感じです。

……だんだん、おわかりいただけなくなっていると思うのですが、これはあくまでも私なりの感想ですので、カーディガンはかわいい♡、カーディガン伯爵もかわいい♡、ということであれば、それはそれで甘んじて受けとめねばならないと思いますが、私自身はあまりカーディガンが好きではないので、普段は紋付袴、十二単、もしくはモーニングを着用しております。合掌。