ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

語り継ぐことの大切さ

記憶というのは時が経つにつれて曖昧になってしまうものです。だからこそ、辛く悲しいことが我が身に起きようとも、人は生きていけるのだという考え方もありますが、忘れてはいけないこともあるのです。そして、ぐわぐわ団の使命は、忘れてはいけないことを語り継いでいくことだと考えます。

というわけで、今回みなさんに思い出していただくのは、日本ボクシング連盟の元会長、山根明さんです。辞任して、マスコミから口を閉ざして以来、ちっとも話題にのぼらなくなりました。テレビのブラウン管に映しだされることもなく、ただただ風化していくばかりです。ホテルの冷蔵庫にぶどうを入れておかないと激怒しただの、目玉焼きは外がカリカリ、中が半熟でないと激怒しただの、やたらとこってりしたエピソードがぼんぼん飛び出して、これはもしやSTAP細胞の小保方さん、もしくはNHK朝の連続テレビ小説『半分、青い。』でトヨエツが演じた佐村河内守を超える逸材か!と狂喜乱舞をしたものの、その後は尻切れとんぼになってしまい、実に残念なことだと落胆する毎日です。せめて、山根会長(本当は元会長ですが、やはり山根会長と書くのがしっくりくるので敢えてこのように表記します)を忘れてはいけない、風化させてはいけないと思い、今回、ぐわぐわ団で取り上げることにしたのです。

とはいえ、もう一度、日本ボクシング連盟の会長になって欲しいとか、そういうことではありません。あんなのがまた権力を持ったら大変です。私は、人のあんぽんたんな言動や行動をニヨニヨしながら思い出すのが大好きです。だから、船場吉兆のささやき女将なんてのはものすごく大好きです。あの女将は今も元気でいらっしゃるのでしょうか。調べたらわかるのかもしれませんが、それは野暮というもの。

過去を笑い、今を応援し、未来に希望を。

私が笑うのは、人の過去の言動であり、行動です。人そのものを笑うわけではありませんし、今を否定するものではありません。未来を潰すなんてのはもってのほかです。語り継ぐとはこのような覚悟が必要なのです。合掌。