常務と専務はどちらが偉いのか、ちゃんと意識しておかないとわからなくなってしまうことも多いかと思います。今日は、常務と専務の違いについて勉強しましょう。
まず、日本国憲法第14条をご覧ください。
第14条 すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
常務も専務も社会的身分であることから、常務と専務の違いにより、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されないのです。これは憲法により、しっかりと決まっていることです。
そして、壱萬円札で有名な福沢諭吉も「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」と、日本国憲法と同じようなことを言っていますが、この文章の後ろには続きがあって、ちゃんと勉強しないと苦労しまっせと言っています。ぶっちゃけると、勉強せんかったらずるずるやでと言っているのです。もともと、この「天は……」の文章は「学問のすゝめ」という本の一節ですので、学問を勧めるのが本来の目的だったのです。
さて、話がとっちらかってしまっていますが、全ての人間が平等であるということは憲法で保障されていますし、福沢諭吉もそのように言っているのですから、間違いのないことです。
となると、常務であろうが、専務であろうが、人である以上、平等です。どちらが偉いか、などと問うこと自体がナンセンスです。
もうおわかりかと思いますが、常務も専務も人であれば平等です。しかし、常務と専務が猿の場合はどうでしょうか。猿は憲法で平等を保障されていません。福沢諭吉も何にも言っていません。言っているのかも知りませんが、少なくとも私は知りません。常務の猿と専務の猿がいた場合、どちらが偉いのか。これは、専務の猿のほうが偉いです。会社には序列があって、トップは社長(会長の場合もあり)、副社長、専務、常務と続きます。
したがって、専務の猿のほうが偉いのです。おわかり頂けたら幸いです。合掌。