ぐわぐわ団を読んでいる人にはいないと思うのですが、「新人は厳しく言わないと真剣に取り組まない」「部下が失敗した時はガツンと叱らなければ覚えない」「時には怒鳴ることも必要」「厳しい指導が人を育てる」と考えている人は意外と多いようです。
「厳しくしないとダメ」と考えている人に教えてあげたいのは、厳しくしないとダメなのはあなただけなんですよ、ということです。「厳しくしないとダメ」なのはあなたであって、他の人はそんなことないのです。あなたの部下も、今年入ってきた新人も、周りの人は厳しくする必要なんてないのです。
どんなことでも丁寧にわかりやすく教えてあげればしっかりと覚えますし、間違っていたら間違っていますよと言ってあげればきちんと理解しますし、ガミガミ言わないと仕事をしないなんてことありません。あなたがしっかりと仕事をしていたら、自然と周りの人たちも頑張って仕事をするんです。
厳しくしないと何にもしない人だから、他の人にも厳しくしないとダメだと思っているのです。自分がダメ人間なのを棚にあげて、他の人も自分と同じダメ人間だと勘違いしているのです。自分がダメ人間で、他の人がダメ人間じゃないことを理解できないのです。ぐわぐわ団では「みんなちがって、みんなかわいい」とよく言いますが、厳しくしないとダメだと考えている人は、みんなちがうということをわかっていないんです。
でも、優しくしても新人が仕事を覚えないとぼんくらなことを言う人には、厳しいことを言います。教え方が悪いんです。伝え方が不十分なのです。厳しくなんてしなくても丁寧にわかりやすく教えてあげればしっかりと覚えると先ほど書きましたが、一を聞いて十を知るみたいな人なんてものもまずいません。だから、きちんと教えてあげないとダメなんです。きちんと教えてあげるためには、自分が努力しないといけません。厳しくすれば他人が努力するなんて考えが寝ぼけているのです。
というわけで、みんなやさしくなりましょう。厳しくしてもダメだと世の中に知らしめねばなりません。
一番いいのはぐわぐわ団の読者になって、毎日あほみたいな文章漬けになることです。そうすれば、いろんなことがあほらしくなって、「みんなちがって、みんなかわいい」が理解できるようになります。保証はしません。合掌。
