ぐわぐわ団

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やくざ医師

人間が発音できる音というのが有限である以上、同音異義語が存在することはやむを得ないことだと言えます。「お食事券」と「汚職事件」など、音だけでなくアクセントまで全く一緒なので文脈がないと判断がつきません。

「薬剤師」と「やくざ医師」も同音異義語になりますが、「薬剤師」は認知度も高く、世間一般に理解が得られている一方、「やくざ医師」は実際のところ存在そのものが微妙です。「やくざ医師」で検索をしたとしても、なんとなくもんにょりとした結果しか表示されません。

ならば、ぐわぐわ団が一肌脱ぐしかありません。一肌脱いだら内臓が出てきますが、そんなことを言ってもはじまりません。『極道・やくざ医師』という小説でも書いて、やくざ医師のステータスを上げる必要があります。ただ、実際に小説を書くのは面倒なので、適当に小説の設定なんかを書いて、そこそこお茶を濁すことで手打ちとします。

まず、やくざ医師はオペをするときにはメスを使いません。ドス(短刀)を使います。普通の医者であれば「それではオペを開始する。メス!」となるところが、やくざ医師は「それではオペを開始する。ドス!」となります。看護師さんが京都人の場合、「ドスどす」と言い返します。

決め台詞は「誰もチャカ(鉄砲)で死なせはしねぇ!」です。親分をチャカで撃たれ、横にいたのに何もできなかった辛い過去を持っています。銃創を見ただけで何の銃で撃たれたのかがわかる特殊能力があります。「こ……これは、AK-47で撃たれた傷や、こんなん入手できるのは本宮組しかあらへん!本宮組を徹底的に洗え!」と、刑事に命令したりします。

もちろん、背中には墨が入っています。マザー・テレサの刺青を入れるつもりが、彫り師が間違えて、テレサ・テンの刺青を入れてしまいました。ただ、彫り師が上手くごまかしたので、やくざ医師はマザー・テレサの刺青が入っていると思い込んでいます「マザー・テレサに誓って、このオペは失敗しない!」と事あるごとに言いますが、周りの人たちは、その言葉を聞くたびに顔がひきつるそうです。

誰か、こんな感じで小説を書いてください。ゴーストライターを募集します。そして、佐村河内守と新垣隆のような関係を築き上げていきましょう。合掌。