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アスファルトに咲く花

岡本真夜の「TOMORROW」という歌に「アスファルトに咲く花のように」というフレーズがあります。

都会の中で健気に咲く花という意味なのでしょうが、ちょっと落ち着いて考えてみましょう。アスファルトとは何なのかを。

www.askyo.jp

一般社団法人日本アスファルト協会という団体があります。この団体のサイトにアスファルトとは何かが書かれていますので引用させていただきます。

アスファルトには原油を蒸留して製造する石油アスファルトと天然に存在する天然アスファルトがあり、日本では一般に石油アスファルトをアスファルトと呼んでいます。外観は暗褐色ないし黒色で、常温では固体、半固体、粘性の高い液体で、熱を加えると容易に溶解する性質を持ちます。

あえて擬音語を多用して説明するなら、どろどろねばねばの黒いガムみたいなものと言えばよいでしょうか。主に道路の舗装などに使われています。歴史はかなり古く、紀元前3000年ごろのエジプトではミイラの保存のためにアスファルトが使われていたそうです。

日本アスファルト協会のサイトでは、機関紙「アスファルト」のバックナンバーのPDFを無料で読むことができます。第231号の特集は、アスファルトの評価・試験方法についてです。内容はめっちょこ専門的なので、私には難しすぎてさっぱりわかりませんでしたが、アスファルト好きにはたまらない内容であることは容易に想像できます。

ここまで書けばおわかりでしょうが、アスファルトに咲く花とは一体どのような花でしょうか。生物学的にアスファルトから水分と養分を吸収し生命活動を維持するというのは無理ではないかと思うのです。というか、無理です。どれだけ強い花であろうと、アスファルトに咲くことはできません。

正確に言うならば「一見、アスファルトから咲いているように見えるけれど、実際はアスファルト塗装された道路のひび割れた部分から咲いていて、土から水分と養分を吸収している花」です。間違えてはいけません。合掌。