昨日、政治家になる気は毛頭ないと申しましたが、小学生の頃から選挙が大好きでした。選挙ポスターを貼るための掲示板が設置されると、どんなヘンテコなポスターが張り出されるのか、居てもたってもいられずにわくわくしまくったものです。昔はフォトショなどという便利な魔法もなく、一発撮りで修正など一切なしのモロ無修正だったのです。眼鏡を斜めにかけていてもそのまま、ヒゲの剃り残しがあってもそのまま、鼻の毛穴が目立とうが、光の当たり方がおかしくてホラー映画のポスターみたいになっていても、とにかく無修正でドーン!だったのです。
その点、今の選挙ポスターは面白みがありません。特にお金のある政党の候補者はお肌がびっくりするぐらいにつるっつるのすっべすべです。フォトショ職人が丁寧に丁寧に仕上げているのです。いまいちお金がない候補者の場合は、髪の毛がげしょげしょに切り取られていたり、小さい写真をむりやり大きくしたもんだからピントが合わずにべよんべよんになっていたりすることもありますが、だいたいの候補がフォトショですべすべまんじゅうです。
今のすべすべまんじゅうの選挙ポスターではなく、でんでろりんの無修正ポスターが貼られている掲示板の前で、必死に似顔絵を描いていたのが小学生の頃の私です。知事や国会議員選挙だとそんなにたくさん候補者がいるわけでもないので、そこそこ楽しかったぐらいなのですが、市会議員選挙となるとわけが違います。何十人分のポスターがわーっと一斉に貼られているのは圧巻です。そして、ちょいちょいめっちょこおもしろいわけのわからんのが混ざっているのを見つけるのが最高なのです。「好きやねん!」と書かれた文字の横になぜか象さんの絵が描いてあって「好きやねん!象」の人として、仲間内で有名になりました。当選したのか、落選したのか、ちっとも覚えていません。
またもや政見放送をしたいという気持ちをぶつける時間がなくなりました。もう一度ぐらい続けるかもしれません。合掌。