ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

就職活動の思い出

おもむろに就職活動の話をします。

いつ頃の話かを書くと年齢がバレてしまいますので、とりあえず文久三年ぐらいの話だとお考えください。まだネットでの就職活動なんてのが広まっておらず、希望する会社にどかどかハガキを出すみたいなことをしていました。ラジオ番組か何かのハガキ職人にでもなったかのような気分です。毎日、毎日、ハガキを書いてはポストに投函する日々。そして、説明会の案内が届いたり、電話がかかってきて面接に来てくださいみたいになったりするのです。今のヤングには絶対に理解できないアナログな世界です。

リクルーターという人に会って話を聞くなんてのもありましたが「俺様は営業も頑張るし、勉強も頑張るし、すげえんだぞ!」みたいなドヤ話を聞くことになります。キャバクラの「さしすせそ」を使い倒して、盛り上げるだけ盛り上げておいて、さっさと切り上げるようにしていました。キャバクラの「さしすせそ」とは「さすがですね!知らなかったです!すごいですね!せっかくなので!削ぎ落とすぞ!」という褒め言葉の連発のことです。覚えておいて損はありません。得もありません。

そんな中、しこたまもんにょりしたのが、とある外食チェーンの会社。先輩社員のお話を聞く機会に恵まれ、目の前で意気揚々と先輩社員が語ります。

「ぼくはチャーハンが作れるようになりました!」

そんなん、この会社に入らずともお母ちゃんにでも教えてもらいなさいなと思いましたが、まぁそういう無粋なことは口には出さず、ニコニコしながら聞いていました。内心はもんにょりです。

その後も、労働環境は劣悪で、朝から晩まで働きづめで、全国津々浦々どこに飛ばされるかもわからず、チャーハンを作ったり、卵焼きを焼いたり、いろいろなことをしないといけないようです。そして、数年経ったら店長です。これがまた大変そうで、話を聞いていて、これは無理だ……と思ったのですが、その後、その会社からの連絡はありませんでした。

チャーハンの作り方ですが、パラパラのが作りたいなら、ごはんに卵を溶き入れて、たまごごはんを作ってから、油をひいたフライパンでじっくり炒めるとパラパラのチャーハンが簡単にできます。味付けは創味シャンタンDXがあれば具なんてなくても大丈夫。冷凍のネギでもいれておけば十分でしょう。そうそう、たまごごはんのうちにごま油を少し入れておくと、より美味しくできあがります。

「私はチャーハンが作れます!」

って自慢にもなりませんけど。合掌。