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大きなかぶ

みなさんは『大きなかぶ』という話を知っているでしょうか。

主人公・真知子が東京の空襲下で知り合った男と1年後の再会を約束して別れるものの、その後2人は愛し合いながらも結ばれず、北へ南へすれちがい。ようやく名古屋で男を見つけた真知子であるが、男は大きなかぶになっていて、引っ張っても引っ張っても抜けないのです。

うんとこしょ、どっこいしょ、それでもかぶは抜けません。

それを見ていた浪速大学の財前五郎が「えらいこっちゃでんな」と言い、かぶの横に塔を建てて、上から引っ張ればよいのではないかと提案をします。真知子はその財前五郎の助言から、塔の建設を始めます。どんどん塔は高くなっていきますが、色を塗る時間はありませんので、白いまま。「白い巨塔」の完成です。

100円ライターなんかに「PL保険に入っています」と書いてあるのを見たことがあるかと思いますが、あれはパーフェクトリバティー教団とは無関係です。PLの塔は白くて大きいですが「白い巨塔」というわけではありません。いや、「白い巨塔」なのですが、別の意味の「白い巨塔」ではないということです。

話を戻しますが、真知子は白い巨塔を完成させましたが、すでにかぶは腐っていたのです。

「俺たちは腐ったかぶじゃねえ!」

怒った腐ったかぶ男が真知子に殴りかかります。それはDVではないかということになり、周囲の人が警察に通報し、腐ったかぶ男は逮捕され、検察によって起訴され、裁判員裁判で懲役2年執行猶予5年の判決を受けますが、判決を不服として控訴し、高等裁判所でも同様の判決となり、最終的に上告してしまいます。

これに怒った真知子は闇社会の首領に根回しをし、最高裁判所の裁判官を買収してしまいます。そんなことになっているとはつゆ知らず、かぶ男は最高裁判所で執行猶予なしの死刑判決を受け、愕然とします。

闇社会の恐ろしさを知ってしまった真知子は身の危険を感じ、姿形を変え、Vtuberとして生計を立てることになるのですが、その話はまたいつの日か。合掌。