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誰かを悪者にするのではなくて

世の中、いろんなことがおきていて、不平不満や愚痴などを目にしない日はありません。何か困ったことやイヤなことが起こったときに誰かを悪者にしても何も解決しません。誰かを悪者にしたところで、悪者にされた人が問題を解決してくれないからです。悪者にした人に「ボケが!カスが!」と文句を言ったとしても、そんな声は相手に届きません。それよりも自分から動いて目の前のことを少しずつでもよくしていったほうが建設的だと思うのです。

漠然とした話をしても仕方がないので、具体例を挙げて話をします。

すでに辞任した日本ボクシング連盟の山根会長、絶大な権力でもって目玉焼きを外をカリカリに、黄身を半熟にさせたり、宿泊するホテルに高級ぶどうを用意させたり、自分の出身地である奈良県の選手に肩入れして、いわゆる「奈良判定」で不公平な判定をするように無言の圧力をかけたりして、とにかくめちょんこ悪者に仕立て上げられました。

しかし、山根会長を悪者にしたところで問題は解決したでしょうか。自分の胸に手を当てて考えてみてください。山根会長が悪者になったところで、日本ボクシング連盟はよくなったのでしょうか。私の知る限り、目玉焼きの焼き加減、外をカリカリに、黄身を半熟にしなくてもよくなりました。宿泊するホテルに高級ぶどうを用意しなくてもよくなりました。そして、奈良県の選手がなぜか勝ったりもしなくなりました。

なんと、山根会長が辞任をしたので、問題は解決してしまったのです。自分から動いて少しずつでもよくしていったほうが建設的だと思うと言った舌の根も乾かぬうちにめちゃくちゃなことを言いますが、山根会長が悪者になってくれたので、問題が解決したのです。恥を忍んで、はっきりと言いましょう。私は何もしていません。自分から日本ボクシング連盟に対して何か働きかけをしたりはしませんでした。にも関わらず、山根会長が悪者になったので問題が解決したのです。

つまり、山根会長が罪を全て背負ってくれたのです。感謝をせねばなりません。合掌。