ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

爪将棋

世の中には、知らなくてもいいこと、見なくてもいいこと、聞かなくてもいいこと、たくさんのどうでもいいことがあります。その中でも特にどうでもいいこと、知らなくてもいいのが「爪将棋」です。先にお断りしておきますが、知らなくてもいいのです。にも関わらず、今からぐわぐわ団は「爪将棋」に関して書きます。つまり、ここから先、ぐわぐわ団を読むということは、知らなくてもいい「爪将棋」に関して、わざわざ知ることになるということです。まだるっこしい書き方をしていますが、これぐらいきっちり書いておかないと、後から「知りたくなかった!」と言われても責任が取れないからです。

「責任を取る」というのはどういうことでしょうか。「責任」という言葉を目にしない日はないぐらい、やたらめったら「責任」という言葉が飛び交っています。「そんなのは自己責任だ」とか、「責任を取って引退しろ」とか、そんな言葉を耳にします。でも、具体的にどうすることが「責任を取る」ことになるのか、具体的に説明できる人はあんまりいません。なんとなく「責任を取る」と言うだけです。

私は「責任を取る」というのは、「元に戻す」ことだと思っています。海原雄山が怒り狂って御膳をひっくり返した場合、自分で片付けと掃除をして、ごはんを作ってくれた人に謝って、すっかり元に戻すことが「責任を取る」ことだと思うのです。時間は戻すことはできないので、すっかり元に戻すのはできないのですが、とにかく元に戻すことが「責任を取る」ことではないでしょうか。

自分で元に戻すことができなければ、自分のお金を使って、他の人の力を借りて、元に戻すのです。

でも、人を傷つけたり、殺めたりしたら、元に戻すことはできません。いくらお金を払っても元に戻すことができない以上、相手にいくらお金を払っても、本当の意味での責任を取ることにはなりません。だから、人を傷つけたり、殺めたりしたらいけないのです。

それはそうと、「爪将棋」について書くつもりが、気がついたら「責任を取る」とはどういうことかを熱く語ってしまい、「爪将棋」について書く力がなくなりました。そもそも、知らなくてもいいことですし、後から「知りたくなかった!」と言われても責任が取れない以上、書かなくてもいいのかもしれません。というわけで、「爪将棋」について書かないことにしました。合掌。