ぐわぐわ団

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とびっこ地獄

スシローの「とびこ軍艦」、くら寿司の「とび子」、かっぱ寿司の「ししゃもっこ」、なぜか私は「とびっこ」と言っています。「とびっこ」というのはとびうおの卵なのですが、実際に回転寿司で使われているのはししゃもの卵だったりします。この際、そういうのはどうでもいいです。赤福だと思いきや、あっぱれ太閤福もちだった、ぐらいの差でしかありません。わからなければおググりください。

それはそうと、とびっこの軍艦なんですが、ぷちぷちして美味しいのです。いくらとも違う。たらことも違う。ぷちぷち感が強い。卵の皮がいくらやたらこよりも若干硬めなのです。ぷちぷち感が強いのは、おそらくそのためです。

そして、ひとつひとつが独立しているというか、たらこみたいにお互いくっついているわけではないのです。めちょんこ表現しにくいのですが、さらっとしているとでも言えばよいのでしょうか。ひとつひとつは1ミリ程度の大きさの球なのです。それが、軍艦の上にてんこ盛り。どれだけの命がこのシャリの上に乗っかっているのだろう、数百は下らない、もしかしたら千を超えるかもしれない。数えたことはありませんし、本気で数えるのであれば、そういうのはYouTuberに任せておけばよいのでわざわざ数えたりはしませんが、とにかくすごい数のとびっこなのです。

皮が硬め、数が多い、そして小さい。これらの性質から、とびっこを食べると、その後で他にはない体験をすることになります。それが、とびっこ地獄。

何かと言うと、食べ終わって、「お寿司美味しかったね〜」と感想を言い合ったりした後、本屋さんに行ったりして、そこそこお寿司を食べたことを忘れかけた頃合いに、口の中で突然ぷちっとした感触とともに、とびっこの味がじんわりと広がることがあるのです。ものすごい時間差攻撃。ああ、とびっこ食べたからなぁ、と思うのです。なぜか、口の中のどこかにひとつかふたつ潜んでいて、時限爆弾のように爆発するのです。

だからどうしたという話でもなく、そういうことがあります、という話です。合掌。