ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

『私のことはほっといてください』を読んでいます

先日、ドクダミ淑子さんのブログの記事に言及して「自分の書きたいことを書く」という記事を書いたのですが、そのドクダミ淑子さんから言及されましたよ〜という、はてなからの通知が届きました。

その記事がこちら。

www.dokudamiyoshiko.com

「私のことはほっといてください」だけが最初に目について、小心者の私は「おおっ!何かやらかしたか!?」と戦々恐々だったのです。最初におちゃらけて『平家物語』の冒頭部分を引用して、しかも『平家物語』を漫画家・はらたいらの生涯を描いたとか大ウソをついたのですが、もしかしたらドクダミ淑子さんが漫画家・はらたいらの大ファンだか親族だかで、めちょんこ傷ついて、もう「私のことはほっといてください」につながったのだとしたら、それはもう平謝りに謝るしかないなと覚悟を決めたわけですが、別段そういうわけでもなかったので安心しました。

偶然といえば偶然なのですが、その通知に気がついたのがちょうど本屋さんに行く途中だったので、紹介されていた『私のことはほっといてください』を買ってきました。

本来ならば、当初の目的であった「税効果会計」の本を読む予定だったのですが、とりあえずこっちから読んでみようと『私のことはほっといてください』を読んでみたところ、「税効果会計」なんかそっちのけでごんごん読み進めてしまっているところです。

路線バスの中での親子(?)の会話から妄想を広げまくって、これだけで映画が撮れてしまうのではないかというスペクタクルな展開で強引に話が進む「後輩の謀反」など、ニヨニヨしっぱなし。昨日、姪っ子ちゃんと遊んできたところなので、幼児の物言いというのはいろいろとおもしろいと思っていたところだったのです。

他人の会話に聞き耳をたてるというのは、悪趣味かもしれませんが、実に楽しかったりします。そして、もっと楽しいのが他人の電話。電話の向こうの声は聞こえませんから、妄想が広がること、広がること。

「せやかてあンた!もうどうもできんやん!」

誰かが電話をしていて、こんな言葉を発していたら、妄想がふくらんで仕方がない。もしかしたら電話の主は「世界の終わりスイッチ」を押してしまったのかもしれません。そんな物騒な会話を、歩きながら、しかも私の聞こえるところでしないで頂きたい。

「ぞるぞる」という題の文章も実に味があって素晴らしい。夜中にカップ麺を食べるというだけの話ですが、お湯を注いで3分待っている間に力尽き、気がついたら2時間経っていて……という、なんともいえない寂寥感。

一言で形容するなら、「駄目」である。

ラーメンの表現に「駄目」。しかも、ここから「ドラえもんのラーメン」の話にまで飛ぶのだから始末が悪い。ずっとニヨニヨしっぱなしなのです。

ドクダミ淑子さんの記事のおかげで、おもしろい本に出会えました。ありがたいことです。この本の紹介がなければ、今頃「税効果会計」の本を読んでいる途中で意識を失って爆睡していたことでしょう。合掌。