ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

説明する力と聞いて理解する力

相手に何かを伝えようとするときに必要なのは説明する力です。そして、相手にも聞いて理解する力が必要となります。たとえ自分に説明する力が100あったとしても、相手が聞いて理解する力がゼロであれば、相手には何も伝わりません。

「キミの言っていることはさっぱりわからん。」

こんなことを言われたことはないでしょうか。偉いさんにこんなことを言う人が多いような気がします。こちらが頑張って説明しても「わからん」と言うのです。

「オー、ソーリー。ついついフランス語で説明していました。」

母語が口に出てしまい、フランス語を理解できない偉いさんには申し訳ないことをしてしまったこともあります。しかし、これとて偉いさんがフランス語を理解できていれば伝わるわけですから、こちらが一方的に悪いわけではありません。カルロス・ゴーンなら理解できるのです。

やはり、私としては細かな表現はフランス語を使いたいのです。しかし、伝わらない。なぜ、この偉いさんはフランス語が理解できないのだ、不勉強すぎる!と怒っても仕方ありません。できないものはできないのです。

偉いさんに何か説明を求められて、頑張って説明をして、「わからん」と言われてもヘコむ必要はないのです。今回、わかりやすくフランス語を例えに出しましたが、別にフランス語でなくとも、日本語で説明しても「わからん」と言う人はいます。でも、それはこちらが悪いわけではない。相手が聞いて理解する力がないからダメなのです。

滝川クリスタルがオリンピック誘致で「お・も・い・や・り」と外国人相手に言いました。おかげで東京オリンピックの誘致が成功しました。別に東京でオリンピックしようがしまいがどっちゃでもいいのですが、思いやりがなければ、聞いて理解することはできません。どれだけ説明が上手でも、聞いて理解する力がなければダメなのです。

コミュニケーションは「お・も・い・や・り」です。何を言っているのかわからなくても、とりあえずは理解しようという優しさを持ちましょう。

先日、大阪の中心地、梅田で外国人に呼び止められたのです。「スーパー!」「スーパー!」と叫ぶように話すもんだから、「すごいすごい。スーパーやねぇ。」とパチパチ拍手でもしてさっさと立ち去ろうとしたのですが、そんなこともできず。「お・も・い・や・り」の心でどうにかこうにか「スーパーマーケットはどこでっしゃろ?」と聞いているということがわかりました。聞いて理解する力を発揮しまくりです。

残念ながらスーパーマーケットがどこにあるのかわからず、にたぁっと笑って立ち去りました。おしまい。合掌。