ふたたび、麻薬犬の話です。麻薬犬とは正式には「麻薬探知犬」と言います。「麻薬犬」なんて言い回しは本来ありません。しかしながら、ここでは便宜上「麻薬犬」という呼称を使うことにします。「麻薬犬」で検索をかけたら上位になるようにSEO（”Search Engine Optimization” 、検索エンジン最適化のこと）をするのです。「なぜ？」と言われても「さあ？」としか答えられませんが、私がSEOのことを今まで”Search Engine Organization”だと間違えて覚えていたことは国家機密のトップシークレットです。検索エンジンを組織化してどうするのでしょう。
うちの相方はものすごく嗅覚が鋭くて、生活に多少の影響が出るぐらい嗅覚が発達しています。「何かヘンな臭いがする」と言い出すときがあるのですが、私にはさっぱり何のことだかわからないことがあったりします。結果的に臭いがどこから発せられているかわからず「幻臭」ということで片付けてしまうこともしばしばです。
そんな相方が「麻薬犬の代わりに働けないだろうか？」と言いました。犬の仕事を取り上げるようで気が引けるのですが、働くことはよいことです。私は賛成しました。
しかし、問題があります。
人間が麻薬犬の代わりに働く場合、呼称はどうなるのでしょうか。「麻薬人間」になるのでしょうか。だとすると、麻薬漬けのラリった人にしか聞こえません。「麻薬人」でも同じことです。秋の園遊会によばれて「あなたのお仕事は何？」と天皇陛下に聞かれ、「麻薬人間です。」と答えるのはよほどの勇気と度胸が必要です。
結果的に、麻薬犬の代わりに働くことは、秋の園遊会によばれることを考えると断念せざるを得ないという結論に至りました。残念なことですが仕方のないことです。今年は即位の儀式が立て込んでいるということで、秋の園遊会は行われないそうですが、秋の園遊会は今年だけではありません。来年は即位の儀式も一段落していると思われますので、実施されることでしょう。楽しみにしております。合掌。
