ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

専門家にならなくてもいいんじゃないかなと思ったり

『言いたいことやまやまです』のやままさんが迷走されています。

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こちらのポッドキャストでもずいぶんと悩まれておられます。 

身を立てるためは専門家にならないとダメなのでは?という考えに囚われてしまい、深みにはまってしまわれているご様子。私も単なる草むしりで生計を立てている身、決して偉そうなことを言える立場では全くないことは承知のうえで、このお悩みの解決の一助となればと思い、筆をとった次第です。実際はキーボード。

とりあえず、こちらの絵をご覧ください。

門の専門家になったら「門専門家」になるからややこしいなと思ったのです。しかし、世の中にはどこかに「門専門家」の方がいらっしゃって、いつの日にか『タモリ倶楽部』で知識をお披露目することになるのです。そして、その時が人生でもっとも輝くときとなるのです。そう、専門家が最後にたどり着く境地というのは『タモリ倶楽部』なのです。

『タモリ倶楽部』を知らない人は、一度ご覧ください。ものすごい自然体のタモリが、流れに身をまかせたまま、なすがままに専門家の話を聞いたりするテレビ番組です。たまに見ることがありますが、当たりのときはとにかくめちょんこおもしろいです。あと、空耳アワーもおもしろい。

この『タモリ倶楽部』にヒントがあります。タモリは専門家でしょうか?断層のこととか、古地図のこととか、やたらと博識ではあるものの、何かの専門家というわけではありません。でも、タモリがいないと『タモリ倶楽部』は成り立たないのです。

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こちらの本で、やままさんが「さくらももこのようなエッセイストになりたい」と書かれていましたが、さくらももこも別に専門家ではありません。欲望のままに宝石を買いあさったりする人です。『焼きそばうえだ』を読めばよくわかりますが、決して聖人君子でもありません。

ただ、「さくらももこのようなエッセイストになりたい」という最初の気持ちを大切にすれば、軸がぶれなくていいんじゃないかなと思うのです。「さくらももこのようなエッセイストになりたい」人が専門家を目指すのは180度方向が違うような気がします。

私は、中島らもの文章を読みたいけれど、すでに亡くなられているから、仕方なく自分で書いているのです。他にも文章を書く動機はいろいろあれども、根本的な軸の部分は「中島らもの文章を読みたい」なのです。そして、できれば中島らもを超えてみたい。

その中島らもが専門家だったのかといえば、絶対に違います。印刷屋の営業からはじまり、コピーライター養成講座に入って、広告代理店で働きながら好き勝手に文章を書き始めて独立し、音楽をしたかと思えば、演劇をしたり、落語を書いたり、いろんなことをされてはいますが、専門分野がある専門家かといえば、そんなものはないだろうというのが中島らもです。でも、らもさんはらもさん。

専門家になって『タモリ倶楽部』に出るのが夢であるなら、それはそれで素晴らしいことだと思いますが、おそらくやままさんはタモリの代わりに『タモリ倶楽部』の真ん中に立っていたいはずです。さくらももこのようなエッセイストになって、Amazonの箱の中に入っている緩衝材の紙に関して好きなだけ文章を書いたり、喋ったりすればよいのではないかなと思うのです。

そういえば、私も小説でも書こうと思いつつ、なかなか筆が進んでいません。なかなか思うようにはいかないものです。合掌。