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『ピラニア』を観ました

うさばら氏さんのブログ「この鬱がすごい」で大絶賛されていた映画『ピラニア』。ととのう映画として紹介されています。

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前々から気になっていたのですが、『ジョーカー』を観たあとに家に帰ったらとにかく鬱々とした気分になったので、気分転換に『ピラニア』を観たのです。

あらすじなんてあるようでありません。うさばら氏さんはこのように書かれています。

あらすじは、湖で乱痴気騒ぎするバカ大学生どもを狂暴なピラニアちゃん達がモグモグするという、いたってシンプルなもの。

いくらなんでも、こんなにシンプルなわけはなかろう、うさばら氏さんの冗談に違いないと思っていたのですが、実際に観たら、まんまこのとおりでした。

一応、高校生男子が主人公なのですが、はっきり言うと、いてもいなくてもどっちでもいいぐらいに影が薄いし、優柔不断だし、さっさとピラニアちゃんに喰われたらいいのにと思ってしまうぐらいの存在。

そんな高校生男子がなぜかAVの撮影に参加するという、これまた実にくだらない展開になります。アメリカンな洋モノAVなんてのはガンガンにハードなイメージがありますが、この『ピラニア』のAVは実に生ぬるく、どちらかといえばイメージビデオのような感じ。

それこそ、わかめ酒みたいなことをしておおはしゃぎしたり、とにかくさっさとピラニアちゃん出ておいでと思うような、ムズムズとした展開が続きますが、大した伏線もないので、頭をからっぽにして見られるからよしとしましょう。

それはそうと、AVの監督が馬鹿みたいにハイテンションで頭がおかしくて、少しネタバレになりますが、辞世の句が「透け透けTシャツが見たかった……」なのです(うろ覚え)。さっぱり意味がわからない。AVの監督ならもっとゴリゴリしたものを見ているはずなのに、最後は青臭い男子中学生のような「透け透けTシャツが見たかった……」なのです。『ピラニア』の最大の謎といえるでしょう。

ピラニアがわんさか出てきてからは、グロいシーンが延々と続きますので、そういうのが苦手な方は控えておいたほうがよいかもしれません。万人に勧められるような映画でないことは確かです。

ただ、うさばら氏さんの仰るように、ととのう映画であることに異論はありません。ととのいましょう。合掌。