これまた京都の『りぼん展』に行く道中でのこと。
ちょっと贅沢をして京阪電車のプレミアムカーに乗ったんです。
座席の上に金の玉が2つ乗っかっていて、とても贅沢です。私たちは二人がけの席に座ったのですが、通路を挟んだ向こう側は一人がけの席なので、座席幅がゆったり。リクライニングはできるし、コンセントはあるし、テーブルも使えるし、頭を固定できる羽のようなのがついているからめっちょこ寝やすいし、とにかく最高にエグゼクティブ。
相方は「大名気分だ!」と大喜び。ただ、ラグジュアリーとか、エグゼクティブといったナウいカタカナ語ではなく、「大名気分」という純和風で江戸時代的な四字熟語が真っ先に浮かんでしまうことに多少もんにょりしておられました。
そんなプレミアムカーで、通路を挟んで一人がけの席に座っている横のおっさんがガタガタガタガタびっくりするぐらいに貧乏ゆすりをしているのです。気にしなければよいだけの話ですが、一度気になってしまうと、気になってしまうのです。
せっかくのラグジュアリーかつエレガントな空間で貧乏ゆすり。
もしかして、貧乏ゆすりというのは何らかの病気なのかな、そうだとしたらこんなことを書くのは悪いかなと思って、ちょっとばかり調べてみたのですが、ほとんどの場合は「クセ」のようです。
それ以上に、大樹生命の健康コラムで、貧乏ゆすりは健康によいみたいな話まで書かれています。貧乏ゆすりが多い女性は死亡リスクが低くなるとか、エコノミー症候群の対策になるとか、貧乏ゆすりは健康によいとまで書かれています。
なかなか迂闊な事が書けない時代、貧乏ゆすりに対しては自分の考えを書いても良いのではないかという判断に至りましたので思いっきり書きますが……
怖いんだってば!
貧乏ゆすりを横でされると、突然襲いかかってこられそうな感じがするのです。もちろんそんなことはなかったのですが、落ち着きがない、何か緊張している、今からとんでもないことをするつもりと想像が連鎖して、とにかく怖い。
知っている人の貧乏ゆすりなら「クセ」だと理解もできますが、見知らぬおっさんが近くで貧乏ゆすりをしていたら、とにかく怖い。突然、刃物や銃を取り出して、電車ジャックをするんじゃないかと思ってしまって、とにかく怖い。
電車ジャックって何?と思いますが、そういう想像までしてしまうのです。
貧乏ゆすりはやめてね。合掌。