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読んで損する楽しいブログ

コンドミニアム

ニュースでも見ようとテレビをつけても、何だかもんにょりした事件ばっかりでウガーとなります。O・ヘンリーの名作「天使の贈り物」でも読んで、思いやりという言葉を改めて考え直すべきではないでしょうか。

ここまで書いて、「天使の贈り物」ってどんな話だったっけ?と思ったので検索してみると、これがまぁ、ちっとも検索に引っかからない。「株式会社天使のおくりもの」というネット限定のパティスリーなんかが出てくるので、わけがわかりません。

コンドミニアムぐらいにわけがわかりません。

どんな話かというと、貧乏な夫婦がいて、夫は妻へのクリスマスプレゼントを買うためにご自慢の時計を売り払って髪飾りを買い、妻は夫へのクリスマスプレゼントを買うためにご自慢の髪を売り払って時計の鎖を買い、いざプレゼント交換!となったら、髪はないわ、時計はないわでお互いに買ったプレゼントが無駄になってしまったというお話。

髪飾りが役に立たないって、妻はどれだけ髪の毛を売ったのでしょう。ずるむけの坊主になったのかもしれません。それぐらいの覚悟であったのに対して、夫は単に時計を売っただけです。臓器を売るぐらいの覚悟で、もっとガッツリ金を作って、コンドミニアムぐらいプレゼントできなかったのでしょうか。

寺内貫太郎をご存知ないでしょうか。小林亜星です。

それはそれとして、コンドミニアム……ではなく、O・ヘンリーの名作は「天使の贈り物」ではなく、「賢者の贈り物」でした。夫は髪飾りを手に、妻は鎖を手に血で血を洗う闘いとなり、クライマックスのところで「O・ヘンリー先生の次回作にご期待ください!」となっておしまい。

おそらく、「賢者の贈り物」というタイトルにパンチがないのでしょう。「天使の贈り物」と勘違いするぐらいですから。「首狩り族とバーベキュー」ぐらいにパワーワードで攻めるべきでした。O・ヘンリーはもうちょっとインパクトについて勉強してもらいたいと思います。合掌。