りずろぐのりずさんが激アツでオススメしている『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』を観てきました。
こちらの記事を読んで「これは観たい！」と思い立ったのですが、ひとつ問題がありました。どこもかしこも満席なのです。今は11月17日（日）の午前6時30分なのですが、なんばパークスシネマの予約状況はこんなことになっています。
すでに10時45分の回は満席です。12時25分の回の空きは4席です。
しかもA列とかB列の前の席です。シネコンとはいえ最前列は観るのが大変。私はできるだけ後ろから観たいのです。観に行ったのは昨日なのですが、全く同じような状況でした。
「ぬわー！イオンシネマ大日もほとんど空いてない！」
「イオンシネマ茨木もダメだ！」
戦国時代の合戦で負けいくさをしているお殿様のような気分です。
「◯◯様、討ち死に！、△△様、討ち死に！、◇◇様、討ち死に！」
「おのれ……信長め！」
と、書いたらおわかり頂けますでしょうか。とにかく大変なことになっています。みんな、りずさんの激アツ記事を読んで映画を観たくなったようです。
「イオンシネマ西大和は？」
相方が助け舟を出してくれました。聞いたこともない。
「どこ？」
「奈良県」
奈良県。
「もしも、◯◯なら〜で短文を作りなさい。」
「もしもし、奈良県の人ですか？」
の奈良県です。奈良県と聞くと、必ずこのフレーズが頭をよぎります。
イオンシネマ西大和は、天王寺からJRで王寺まで行って、近鉄・田原本線（たはらほんせんではなく、たわらもとせん）に乗り換えて次の駅、大輪田駅から歩いて行くことができます。距離的にはイオンシネマ茨木とそんなに変わりません。
「行こう！」
どうしても観たかったので、奈良県まで行くことにしました。なぜかイオンシネマ西大和は予約状況が大阪の映画館と全く様子が違ってガラガラで、後ろのほうのど真ん中のめちょんこ観やすい席がスパッと取れたのです。
天王寺12時30分発の大和路快速奈良行きに乗って王寺を目指します。お昼ごはんはイオン西大和で食べたらいいかなと思っていたのですが、よくよく調べてみるとマクドとケンタしかありません。イオンシネマがあるイオンというとどでかいイオンモールを想像していたのですが、どうもそうではなく、単なるショッピングセンターっぽいのです。イメージとしては昔のジャスコです。
さて、この時点でいつもの800文字を超えていますが、今回は長々と続きます。まだ映画の感想を書いていませんし。
じゃあ、王寺で何か食べていったほうがいいかな、まだ時間はたっぷりあるし……と思い、王寺で食べるところを探しました。
西友のあるビルの地下のフードコートでスガキヤがあることがわかり、スガキヤで肉入りラーメンを食べることにしました。スガキヤの魚介の出汁が効きまくったラーメンは久しぶりです。フォークとスプーンがくっついたようなラーメンフォークを見るのも久しぶりです。
ちょっと離れた席では、西友で買ってきたと思われるストロングゼロでべろんべろんに酔っぱらったおっさんの集団が大声でクダを巻いていました。「オレに責任があるっちゅうんか！」とやたらケンカ腰で言い争いをしていて、やや殺伐としていたのですが、本来フードコートとはこんなもんだよねと相方が言うので納得し、美味しく肉入りラーメンをいただきました。
ちなみに、注文したとき、できあがったらビビビと鳴る箱を渡され、ビビビと箱が鳴ったので肉入りラーメンをもらいに行ったら、ラーメンに乗っている肉の枚数が明らかに少なく、私がちょっと不満げな表情をしたのを店員さんが察知したのかわかりませんが「肉入りでしたね、申し訳ございません！」と言い、ラーメンに追加の肉を乗せてくれました。ありがたいことです。
べろんべろんに酔っぱらったおっさんの集団は途中で何があったのかわかりませんがクールダウンして静かになり、私たちは肉入りラーメンを美味しくいただき、西友の中を適当に歩いてから、近鉄・田原本線に乗りました。
近鉄なのになぜかカエルみたいな色の電車。
大輪田駅の駅前。無人駅です。本当にイオンシネマ西大和はあるのだろうかとものすごく不安になりました。
こんなん最近目にしたこともない「たばこは町内で買いましょう」の看板。これも駅前にあります。奈良県北葛城郡河合町。
とはいえ、Google マップの言う通り、ほてほてと山を切り開いて無理矢理作ったと思われる住宅地を歩いていくとありました、イオンシネマ西大和。
どどーん！
さっきまで住宅地の中を歩いてきたというのに、突然ちょっと近代的な建物が出てきたのでびっくりします。
とはいえ、早く着きすぎてしまったので、イオン西大和をぶらぶらと散策。
ずっと鳴きやまない犬のおもちゃをどうにかして止めようとしたものの、スイッチがどこだかわからずにあきらめました。
ワゴンセールのDVDの山から掘り出し物はないものかと漁っていたら『メガ・ピラニア』という映画のDVDを見つけて「これはどう？おもしろそうだよ。」と相方に見せたら秒で却下されてしまいました。ピラニアがクジラみたいに大きくなって、戦艦やヘリコプターをかじったりする映画のようです。さっき予告編を見たら、核魚雷発射！どかーん！だめよ、威力がないわ！みたいなことになっていて、もはやどうしようもないっぽさが満載でした。
そんなことをしていたらようやく時間になったので、『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』を観ました。
絵本の読み聞かせのような映画で、出てくるキャラクターがみんなやさしくて、りずさんが激アツでオススメしていた理由がよくわかりました。
出てくるすみっコたちは声を出してしゃべったりしないのですが、たまに「どうしたの？」みたいな感じで、ひらがなでセリフが出てきます。隣に座っていた知らない小さな女の子、ひらがなは読めるようで、すみっコたちのセリフを読みあげてくれるのがほほえましい感じでよかったです。知らない大きなおっさんが同じことをしたら躊躇なくぶん殴ります。
映画は、奈良県に行ってでも観てよかったと思いました。ふろしきがごみちゃんに似ている。合掌。
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