ディーンの、ディーンによる、ディーンのための月9ドラマ『シャーロック』がさきほど終わりました。
いろんな人を洗脳しまくり、犯罪に突き動かしていたラスボス「守谷壬三(もりやじんぞう)」とは誰なのか?
ついに姿を表したときは「うおおおおお!」と相方とふたりでめっちょこ盛り上がりまくり。そして、出てきたおっさんに「え……誰?」という感想。
口にするセリフも棒読みの厨二病か何かにかかったかのような、くっだらない妄想というか、残念極まりないことを言うし、ディーンが一言何かを言うたびに光り輝くディーン、そして守谷が何かを言うたびにがっくりでディーンがギラギラに引き立つという、めちょんこディーンの、ディーンによる、ディーンのためのラスト。ディーンさえかっこよかったらええねん、ラスボスなんてしょぼいほうがディーンが引き立つねん、ディーンさえよければ、後は誰でもええねんぐらいの勢いです。
しかも、出てきた守谷って、なんかヘンな格好してるんですよ。落語家が中途半端に洋服を着たかのような、いくらなんでもそれはおかしいという格好です。和洋折衷ならよいのですが、和とも違うし、洋とも違う。羊羹にバタークリームをたっぷりつけて食べるみたいなものだと思ってください。違うかもしれません。とにかく、合わない。
結局、守谷とディーンが海に入ってどっかに行ってしまっておしまいという、実にもんにょりする結末でした。ラスボス守谷が「東京をめちゃくちゃにする。この通話ボタンを押したら終わりだ!」みたいなことを言うのですが、中学生の文化祭みたいな演技をするもんだから、ちっとも「うわ、どうなるんだろう!」という感じがなく、たぶんディーンがやっつけて終わるんだろうな〜と思っていました。ですから、二人とも海に入っておしまいというのが、これまたもんにょり。
「お前、持たざる者なのか?」
というディーンのセリフ、いろいろな意味で残酷でした。演技力は大切。合掌。