ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

『リストラなしの「年輪経営」』を読みました

木がじわじわ少しずつ成長していくように、会社もじわじわ少しずつ成長していけばよいという考えを「年輪経営」と言うようです。

伊那食品工業株式会社の会長さんが書いた本です。会長さんの言うことはだいたいこんな感じです。

「会社は社員を幸せにするためにある」「人件費はコストではなく、会社の目的そのもの」「急成長は敵」「決算は3年に1回くらいでいい」

年功序列の安定した職場で無理をせず、じわじわ少しずつ成長していくことが会社にとって大切だと書かれています。読んでみたらよくわかるのですが、確かにものすごくいいことが書かれています。社員の幸せ、取引先の幸せ、顧客の幸せ、それを時間をかけて追い求めていこうとする姿勢は、古き良き理想の昭和の会社という感じがします。

素手で便所掃除をするとか、教育勅語を学ばせるとか、生理的に受け付けないところも少なからずあるのですが、総じていい会社だなと思います。隅から隅までめちょんこ理想の会社なんてありませんし、「みんなちがって、みんなかわいい」ですから、全ての会社が伊那食品工業みたいになる必要もないとは思いますが、こういう会社を目指すのはいいですねと思うのです。

ぐわぐわ団を会社にするのであれば、とりあえずでたらめでもなんでもいいのでげちょげちょに利益を上げて、でたらめでもなんでもいいので注目を集めまくって、でたらめでもなんでもいいので上場できるように証券会社をまるめこんでだまくらかして、とにかくさっさと会社を上場させて、創業者利益をがっちょり手に入れたら、突然月に行くから会社辞めるとか言って、とっとと会社から手を引くぐらいのことをしたいと思います。いきなりステーキのように、とにかくそこらじゅうに店を出しまくって、気がついたらどこもかしこも赤字を吹いて、にっちもさっちもいかないなんてのも愉快ですが、なんだか迷惑がかかりそうなので、あんまり迷惑がかからない会社にしたいと思います。合掌。