ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

AI美空ひばりに感じる違和感

AI美空ひばり、いろいろと意見があるようですが、私自身はものすごく違和感を感じています。

あれから (AI歌唱)

私の感じる違和感は、歌がどうのこうのじゃなくて、ただただ「AI美空ひばり」という呼び方。このCDジャケットを見てください。「美空ひばり(AI歌唱)」と表記されています。「AI美空ひばり」なんて書いていません。しかし、「AI美空ひばり」で検索すると、それはもうたくさんの「AI美空ひばり」に関する考察がうじゃうじゃと出てきます。気になる人は調べてみてください。

このCDに収録されているのは、美空ひばりの歌声をAI(人工知能)が学習して、出来る限り本人に似せて、本人が歌ったように作った歌声です。あくまでも、AI(人工知能)は美空ひばりの声を学習して、似せるように頑張ったに過ぎません。そこそこ似ているっぽいので、AIはすごいなと思います。そこは否定しません。

とはいえ「AI美空ひばり」じゃないんですよ、歌を作ったのは。AIなんです。

説明が難しいのですが……

私が「AI美空ひばり」と聞いて想像するのは「美空ひばりの思考をコピーしたもの」なのです。お刺身とスペアリブを並べて、どちらにしますか?とたずねたら「スペアリブ!」と迷うことなく選ぶのが「AI美空ひばり」です。「三色弁当」を目の前に出したら大喜びするのが「AI美空ひばり」なのです。

美空ひばりの好き嫌いや考え方、知能、その他諸々全ての脳の活動をコピーし、美空ひばりならこうした、ああしたをきっちりと再現できるものが「AI美空ひばり」なのです。これはめちゃくちゃ違和感があります。そして、気持ち悪い。「AI美空ひばり」とは「人工知能で再びこの世に生を受けた美空ひばり」と考えてしまって、それはさすがに冒涜ではなかろうかと思ってしまうのです。

歌声ぐらいならかわいいものです。好きにしたらいい。

でも、「AI美空ひばり」で思い浮かべるような、思考のコピーは勘弁して欲しいなと思うのです。

もう一度言います。あれは「AI美空ひばり」ではなく「美空ひばり(AI歌唱)」です。実にどうでもいいこだわりです。合掌。