『言いたいことやまやまです』のやままさんが新しい本を出版されました。
先ほど読み終えましたが、自分が好きだと思ったものを5年間も書き続けた熱さで満ちあふれています。
最初はオーソドックスにお店のメニューの話からはじまるのですが、読み進めていくと、じわじわとお店の持つ独特の雰囲気が姿を見せ始めます。
やたらとでかいサンドイッチ。
やたらと情報過多な店内。
やたらと個性あふれる店主さん。
そんな喫茶アメリカンに、最初はどうにもこうにもおっかなびっくりな感じで、遠目に観察を続けるやままさん。とはいえ、5年間という時間はそこそこどころか、かなりの時間です。その5年間で、やままさんが喫茶アメリカンとの距離感をじりじりと詰めていく過程が、どうにもこうにもロールプレイングゲームの主人公を思い起こさせるのです。
そして、ついには店主さんにインタビューをしていたりするのです。ラスボスと仲良くなっちゃってるやん!って。竜王に「世界の半分をやろう」って持ちかけられるぐらいまでレベルが上がっているわけですよ。しかし、ここに至るまで5年かかっているのです。そう思うと感慨深い。
このように、やままさんの成長譚として読むことができます。とにかく通い続けるというのはものすごいことです。そして書き続けるというのはもっとものすごいことです。なかなかできることではありません。
私自身は幼児期以来延々と人見知りが続いているので、個人経営のお店よりチェーン店が好きなのです。家の近くにやたらと流行っている個人経営の中華料理屋さんがあるのですが、10年以上も住んでいるのに一度も足を踏み入れたことがありません。ほんと、唯一といっていいぐらいにたまに行く個人経営のお店は「うさぎとぼく」という、店主さんが人見知りでこれまたいろんな意味で個性的のお店なのですが、いつまで経っても距離感がわかりません。
ですから、やままさんがじわじわ距離感を詰めていくのを読み進めていくうちに、これって一種の才能だろうなぁと思った次第です。ご本人は凡人だなんだと言われていますが、これは凡人の仕事ではありません。すごいことです。ぜひ、手にとっていただければと思います。合掌。
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